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2016年2月24日

7506:第95回神経眼科勉強会:2月24日 慈恵医科大学高木会館

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第95回神経眼科勉強会:2月24日 慈恵医科大学高木会館
本日の話題をピックアップしてみましょう
1、レーベル病とタバコアルコール視神経症は似ている
2、神経血管圧迫による眼ミオトニアocular myotoniaとは?
3、抗MOG(こうもぐ)抗体陽性視神経炎
4、AIONはFAの蛍光漏出で見るが、それに代わり得るOCTアンギオとは?:
5、リネゾリド Linezolid (Zybox®)投与患者にみられる視神経症とは?

   --聴講記の詳細です---

1、レーベル病とタバコアルコール視神経症は似ている。
 老人のレーベル病は若年者のそれと比べて予後が悪い。
 男性である、両眼性である、中心暗点を示す、という点は共通であり、たばこやアルコール多量摂取による視神経症を疑う患者にはレーベル病の遺伝子診断を行っておくべきである。

 清澤のコメント:ごもっとも。レーベル病の視野は両耳側傍中心暗点から始まります。

2、神経血管圧迫neurovascular compressionによる眼ミオトニアocular myotonia
 右注視で誘発される複視を示すという主訴で、発症したときだけ正面視で内下転にずれています。重症筋無力症(MG)なし。これが、オキュラー二ューロミオトニアOcular neuromyuotoniaです。注視により誘発される外眼筋の収縮です。カルバマゼピンで治療することも。MRIはCISS法が神経と血管の関係を見るのに良いそうです。

諸先生のコメント:この9方向眼位図なら、動眼神経ではなくて滑車神経のニューロミオトニアのはずとのコメントが出ました。上斜筋ミオキミアなら接しているのがREZroot exit zone
に見えるかもしれません。画像の重ね合わせで見やすくする方法もあるそうです。ミオトニアとミオキミアのちがいは、持続する攣縮と、ぴくぴくという収縮の違いの様です。
各種薬剤は効かず、ガバペンチン?、テグレトール(効いても口内炎で中止例もあったと)。βブロッカー(点眼、内服)があるとの発言もありました。対照頭位(?)で抑制もできるそうです。

3、抗MOG(こうもぐ)抗体陽性視神経炎

 これは症状が抗アクアポリン抗体陽性視神経炎に似ている。
7例でみて再発する例が多い。
抗MOG抗体が陽性で診断できる。
毎回の発作で、ステロイドパルス療法が効いている。
再発時に疼痛が有るという特徴がある。
ステロイド内服を続ける。
再発が多いので、維持療法の選択に配慮する。

諸先生のコメント:
痛みが強い。
強い炎症症状を伴い、ステロイド10ミリ+アザチオプリンが良い。
モグ抗体は経過の中で消える。
(東北大の検査の方が陽性率は高いようだと。報告が1-2週間で出ると。)
抗アクアポリン抗体陽性視神経症よりは治療しやすいようだとのこと。
視神経のMRIは?ーー日本の眼科の最新号を参照くださいとのことでした。
MOGとアクアポリン陽性の所見は似ているそうです。
東北大の報告例ではいわゆるクリオンを外しているだろうと。

4、AIONはFAの蛍光漏出で見るが、それに代わり得るOCTアンギオとは?:

視野異常と蛍光色素の漏出が特徴
蒼白浮腫。乳頭下方に漏出
FA初期に見られる分節状の低蛍光と組織染色を唱えるが、

新たにOCTアンギオデのアンファース画像の有効性を提唱した。
:この方法では、放射状視神経周囲毛細血管層に変化が出た。
 治療にはバイアスピリン100、メチコバール500マイクロなどを使用。
 この方法の欠点は:機会が高額で、しかも現在は保険適応が無いことですと。

諸先生のコメント:昨年末のAAOではこの機械の話題が花盛りだが、AIONでの報告はまだなく、もっぱら議論は黄班変性などの網膜疾患が対象であったとのことです。

5、リネゾリド Linezolid (Zybox®)投与患者にみられる視神経症とは?

ジネゾリドというのはファイザー製薬製の強い抗生物質。
合併症の視神経炎:視力障害と色覚障害を示し、投薬3か月程度で発生する。
眼底には:血管蛇行、乳頭鼻側の浮腫、視力は良好で、盲点中心暗点を示す。
経過は4週で改善した。
リネゾリド長期投与例に多いが、3月でも報告がある。
初診時視力は0,1以下が多いが、休薬すると多くは0,8以上になる
(80%は3月以内に回復)
乳頭は発赤、蒼白、浮腫など様々。
発症機序:細菌内のリボソームにリネゾリドが働くのだが、ミトコンドリアが関連した支障がおきるのかもしれないと。
リネゾリド投薬なら:投薬前の視機能検査と、その合併症の可能性のある件の説明が必要だろうと。

この勉強会の次回は第96回で、6月15日になる予定です。本日の参会者は34人で、私たち医科歯科大学からは10人(医師2人、ORT8人)が参加しました。

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