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2016年2月12日

7463 『毎月の視力や眼圧検査は必要だろうか?』という質問へのお答え:

 『毎月の視力や眼圧検査は必要だろうか?』という質問へのお答え:
49623_1_m(視力測定装置)
 眼科の診療というものは、一定の手順を踏み、途中を省略しないで順番に行うべきものと先人に教えられ、我々眼科医はそうした診察行為を日々行っています。

 その、眼科診療においては、眼圧検査、視力検査、細隙灯検査、そして眼底検査は最低限毎回行われるべき検査であると私は考えています。内科医が診察するときの聴診器のようなものともいえるでしょう。

 もちろん、眼圧検査で眼に風を吹き付けられるのは苦手という人もいるでしょうし、視力検査が苦痛だという患者さんもいるでしょう。そもそも認知症であれば、視力測定にはもう答えられません。それはそれでよいのですが、検査をしないことによって見落とされる部分が出てくるのは厳然たる事実です。

 「毎月、視力を測ってもそう変わるわけがない。」或いは「眼圧なんてそんなに変わるものか?」という疑問は当然ではあるのですが、実はこれらは日々変わっているのです。「白内障で矯正視力が0,9から0,7にゆっくり下がってきた。」というのも、「緑内障で眼圧がいつの間にか22に上がっている。」というのも、それらの変化はとても緩慢ですから、自分で気が付くことは稀で、実際に日を替えて何回も測っていなければ、わずかな異常はわからないのです。測らなければ、多分先月と変わらないだろうという判断を下して、次に進むことになりますので、受診して戴いている意義も半減してしまいます。

 現在の医療では基本的に各場面で、患者さんの同意が必要です。その中で、「視力と眼圧は(変わっていないから)希望しない。」という患者さんが時におられます。当医院の検査員諸君にはそれはそれで、あえて測定を強要するよりは「最初の検査を希望せず。」とカルテへ記載することを指導しています。しかし、それは私が「希望しないなら、測らなくてよい。」と考えているという事ではなくて、「患者さんに拒否されたので本日はやむを得ず省略した。」という意味です。

 明らかに手術が望ましい白内障があり、或いは点眼や手術が必要な緑内障がありという患者さんでも、いつの間にか来なくなってしまうということは少なくありません。『たとえ、ある種の検査を嫌がったとしても、通院を続けてくださっているだけで、十分に良しとしよう。』と考えることもしばしばです。

 成人患者さんにおける毎月の視力と眼圧検査に関しましては、今後とも患者さん方のご協力を特にお願いしたいところです。

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