7329:増殖する困った老人たち 暴走老人社会の現実:の記事要約
清澤のコメント:「老後のリスク」が週刊ダイヤモンド12月19日号のテーマでした。公務員や会社員になって居た同級生たちは既に定年を迎えつつ有ります。今までは、自分の言う事が尊重されて居ただけに、定年を迎える年代になって、言うことは既に聞いてもらえず、また裸の自分としてしか評価されないということにショックを受けることになるでしょう。私も、自分が従来以上に、頑固になっていることを自覚しています。我々中高年の輩は、意識して、その時に備えなくてはならないようです。
ーー記事の要点ですーーー
”老成”どころかトラブルの種、広がる高齢者たちの「裏社会」
日本人の長寿化に伴い、激増しているのが高齢者による犯罪。貧困や孤独だけが原因ではなく、現役時代はそれなりの地位にあった者もトラブル老人となりうるリスクをはらんでいる。
○”老成”の沙汰とは思えない”キレた”高齢者の暴行事件報道が続出している。--粗野で乱暴な老人、自己中心的で傲慢な高齢者の暴行事件は、現代ではすでに”日常化”した---
○14年の一般形法犯における65歳以上の検挙人数は4万7252人。---
65歳以上の検挙人数は20年前と比較して約4倍、人口構成比では約2倍と、高齢化率をはるかにしのぐ実態にある。--
「殺人」、「強盗」、「傷害」、「暴行」、「窃盗」全てで著しい右肩上がり。中でも「暴行」は20年間で45倍。--
○諸事情から高齢犯罪者は拘留しづらく、不起訴例も多い。
この先の人生で失うもののない”最底辺”の高齢者の扱いも難しい。
しかし、貧困と孤独だけが原因とは限らない。
○ストーカーは元上司:恵まれた高齢者でも陥る異性トラブル。
:お金やステータスがあるからこそ老年になって問題を引き起こす事例は少なくない
「生」が延びれば「性」も長寿化する
○地域の民生委員や町内会員の言葉
:「エリートほど使い物にならず、対応が面倒」
最終的に自宅で”閉じこもり”生活を続けた末に孤立死を迎える高ステータス・シニアは後を絶たない。
◎丸裸の自分自身の市場価値を見誤って社会性を失ったが最後、犯罪をも辞さないトラブル老人に堕ちる道程が待っている。
(ノンフィクション作家、新郷由紀)
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