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2015年12月23日

7305:角膜術後の新点眼薬Cacicol、8割が2日で回復【米国眼科学会】

images角膜術後の新点眼薬、8割が2日で回復【米国眼科学会】

再生治療点眼薬Cacicolの治癒促進を確認

米国学会短信2015年12月4日 (金)配信 眼科疾患投薬に関わる問題その他

 米国眼科学会(AAO)は11月16日、新たな再生治療薬Cacicolが角膜手術後の治癒を促進することを示した研究を紹介した。第119回 米国眼科学会年次会議で発表された。

 この研究は、角膜クロスリンキング手術を受けた円錐角膜患者60人を対象に実施。無作為に選んだ30眼をCacicol含有の点眼薬で3日間治療し、点眼をしていない群との回復を比較した。角膜クロスリンキングは通常、初期治癒に最長5日、完全治癒に数週間から数カ月を要するが、Cacicol治療群では2日目に83%が回復。非治療眼13%と比較して、有意に回復していることが確認された。また、Cacicol治療を受けた患者からは、眼痛、穿刺痛、流涙、羞明などの訴えが少なく、治療中の3日間に有害事象は認められなかった。

 Cacicolはヘパラン硫酸に類似した薬剤で、糖尿病性潰瘍など皮膚の慢性創傷の治癒を助けることが知られている。また、コラーゲンでできた組織にも有効と見られ、眼疾患への使用が検討されている。欧州では角膜潰瘍への使用が既に認可されているが、米国食品医薬局はまだ認可されていない。

 研究者は「術後合併症リスク軽減のため、速やかな治癒は臨床的に重要だ」と述べ、Cacicolが各種の角膜手術を受けた患者に奏効するか確認したいと意欲を示している。

眼科医清澤のコメント:クロスリンキングは、角膜が伸びて変形してしまう円錐角膜の上皮を剥いでから、角膜のコラーゲン線維を架橋させるためにフラビタンをつけておいて、紫外線を照射して角膜を強くする治療法。この論文では、その処置後の角膜上皮欠損の回復がはるかに速いと言っている模様。
 ヘパラン硫酸程度の物であれば、今までのものと大きな差が出るほどの効果は出なさそうに思われますが、こういう話があるのであれば、今後日本でもヒアレイン(ヒアルロン酸)、ジクアス、ムコスタに並ぶ臨床点眼薬に育つかもしれません。
http://cacicol.net/page-cacicolを見ると角膜のマトリクス再生を助ける点眼薬で、日本で得られるヒアレインに近い効能のようです。フランス中部のクレルモンモンフェランにある製薬会社ラボラテア社が使い切りのミニ製剤を販売しているようです(初めの図がそれです。)点眼頻度は週に一度程度のようです。ヨーロッパ各国には扱いがあるので、医師ならば個人輸入にも可能性があるかも。

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