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2015年12月19日

8284:医師は診察時にコンピューター画面見過ぎ-患者の不満の一因に

8284:医師は診察時にコンピューター画面見過ぎ-患者の不満の一因に:の記事紹介

担当医の注意がパソコンなどに集中する時間が長くなっている  By SUMATHI REDDY

記事の要点:

 患者の診療記録が電子的に処理されるケースが増えるなか、担当医の注意がパソコンに集中する時間が長くなっている。コミュニケーションをめぐる新たな課題も生まれている。

 診察時に医師がコンピューターの画面を多く見ると、患者は自分の受けた診察を低めに評価する。電子カルテを使う医師は画面を見ることに診察時間の約3分の1を費やしている。電子カルテにデータを入力しながら患者との関係も維持するテクニックとしては、画面を使って患者に健康状態を教えるのも1つの手だという。最大の問題がアイコンタクトの欠如だ。
 
 電子カルテの使用は近年急速に増えている。2013年時点で電子カルテの比率は78%と、06年の29%から増加した。電子カルテには、複数の医師間の連携を強化し、医療ミスを減らす目的がある。インディアナ大学医学部フランクル教授は、患者を診察する前に電子カルテを精査するよう医師に告げている。

清澤のコメント:実際に十分な診療時間を各患者に取れればよいのですが、現在の日本の開業医での眼科診療状況では特に新しい問題が起きていない再来患者さんでは、実際には準備から「さようなら」までが3-5分程度です。そうなると、最初のカルテを見る2分の時間を加えないと、目の前の患者さんにとっては診療時間はさらに短くなるという矛盾を生じます。もちろん意図的にアイコンタクトを作るなどのテクニカルな方法を否定するわけではありませんし、スタッフや助手としての医師の活用も重要になります。

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以下に全文
担当医の注意がパソコンなどに集中する時間が長くなっている
By SUMATHI REDDY

2015 年 12 月 16 日 12:55 JST

 診察を受ける際に診察室にいるのが、もはや患者であるあなたと担当医の2人だけでないことにあなたは気付いたかもしれない。

 患者の診療記録が紙の上ではなく電子的に処理されるケースが増えるなか、担当医の注意がパソコン、ノートパソコンやタブレット端末に集中する時間がどんどん長くなっている。研究論文によると、これにより、医師と患者の力関係に変化が生じる場合があるほか、コミュニケーションをめぐる新たな課題も生まれている。

 11月にJAMA(米医学学会誌)インターナル・メディシンに掲載された論文によると、診察時に医師がコンピューターの画面を多く見ると、患者は自分の受けた診察を低めに評価したことが分かった。また、ノースウェスタン大学の研究チームによれば、電子カルテを使う医師は画面を見ることに診察時間の約3分の1を費やしていた。この研究は、およそ100人の患者の診察を録画して視線のパターンを分析したもので、インターナショナル・ジャーナル・オブ・メディカル・インフォマティクス(医学情報学)に昨年掲載された。医学情報学は情報技術(IT)をヘルスケアの分野に適用する。

 一部の病院はワークショップを実施し、電子カルテにデータを入力しながら患者との関係も維持するテクニックを医師に教えている。画面を使って患者に健康状態を教えるのも1つの手だという。血圧が時間とともにどう変化しているかを示すグラフを表示するなどだ。

 電子カルテにより、患者に関する情報にはるかに容易にアクセスできる、と話す医師もいる。その一方で、画面を見ることで過度に注意がそがれると述べる医師もいる。ニューヨーク市にあるウエストエンド小児科の小児科医マイケル・ローゼンバウム氏は「私は患者を見ることで患者について学んでいるし、患者とアイコンタクトをすると、自分の発言の説得力が若干増すと思っている」と話す。

 医師は情報をコンピューターに入力しなければならないが、それによって生じる最大の問題がアイコンタクトの欠如だ、と専門家たちは指摘する。アイコンタクトは患者との間に信頼と絆を構築する。このため、これがないと患者を疎遠にしかねない。また、医師は患者が発するボディーランゲージや合図を読み取ることもできなくなる。

 ノースカロライナ州ローリーに住むメアリー・ミッチェルさん(68)は、最近新しい家庭医の診察を受けに行ったが、医師とアイコンタクトを交わしたのは1回だけだった。彼女は「彼はカルテをざっと見て、6つほどの検査を指定し、終わったら戻ってくるようにと告げた。彼は立ち去るときに私の手を握ったが、目が合ったのはその1回だけだった」と述べた。

 一部の病院では、10年以上にわたって電子カルテが使われているが、その使用は連邦政府の奨励補助金のおかげで近年急速に増えている。全米外来医療調査(NAMCS)によると、2013年時点で電子カルテを使用している医師の比率は78%と、06年の29%から増加した。電子的に患者の記録を残す狙いは、複数の医師間の連携を強化し、医療ミスを減らすことにある。

 医学情報学を専門とするリージェンストリーフ研究所の研究員で、JAMAインターナル・メディシン論文とともに掲載された論説文を執筆したリチャード・フランクル氏は数年前、診察室内でいかにコンピューターを扱うのが最善かについて一連の提言をしている。

 インディアナ大学医学部の教授でもあるフランクル氏は、患者を診察する前に電子カルテを精査するよう医師に告げている。また診察中に、コンピューターがどのように使われているか数分間説明するよう勧めている。同氏によれば、情報を入力することで、患者の心配事を真剣に受け止めていることを患者自身に知ってもらうことが重要であるほか、画面を使い、グラフやチャートをみせて患者に体の状況を伝えることも重要だという。

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