中吊広告に惹かれて「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読みました。色彩ですから視覚に関連するのでしょうか?と思ったわけです。
2日間の地下鉄の往復でほぼ終了。最後は自宅で読み終わりました。
「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の謎を解く(1)http://kesarekaketa.blog.jp/archives/7893666.htmlという記事があります。
Lisztリスト – Années de Pèlerinage(巡礼の年)I. Suisse(スイス) 8. Le mal du pays(Le mal du paysは故郷を想う病ですなわち望郷と訳されます。この曲が本文中に2か所に出てきます。)
その最初の部分で『確かに表面的にはわかりやすい、しかし中途半端なストーリーの小説です。いくつかの物事は回収されないまま終わるのでそれに対する読者のストレスはあるでしょう。しかし世界的な文学者が中途半端な作品を世に出すというのも考えにくい話です。そこはある程度完成された作品として読むべきなんだろうと思います。』とこの評者は言っています。
という訳で、どうか「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読んだ後で、このブログを読んで見て下さい。私は昔から現代国語は苦手でしたが、ここまで種明かしをされてしまうと正に脱帽です。
小説の中で回収されないまま終わっている物事:
◎高校生時代の仲良し5人組から突然追放された「多崎つくる」君の犯した罪はいったい何だったのか?
◎後輩の灰田君の表象するところはいったい何か?
◎灰田の話で昔の音楽家がピアノの上に置いた小さな布袋の中身は何だったのか?そしてそれが切除された6本目の指だったとした場合、その「5+1」の意味は?
◎殺害された「しろ」の殺害者は誰だったのか?
◎レイプ犯は誰だったのか?
◎最後に「多崎つくる」君のもとに沙羅は来てくれるのだろうか?
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