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2015年11月27日

7232:篠原勝之著の骨風が入手でき、読み終わりました。

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篠原勝之著の骨風が入手できて、読み終わりました。(本年度、泉鏡花賞受賞)父に殴られて育った思い出しかない室蘭など、戯れには語れない話題が詰まっています。お話が時々前後して進行し、お話の終局にはそれが調和しています。

 どこかで見た形かと思います。あれは、フランスの射殺される立てこもり犯の話の映画だったでしょうか?(そう6935 『陽は昇る』 マルセル カルネ監督のフラッシュバック https://www.kiyosawa.or.jp/archives/54496874.html)

花喰い:
 無事に完成したその映画は「キャタピラー」というタイトルになり、ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞するなど公開前から注目されていた。ワカマッさんの思い入れがいつも以上に強いのは痛いほど感じていた。」70ページより:

 清澤のコメント:ビデオにはなってますが、huluなどでは入手できません。wikipediaによれば「若松孝二監督の2010年公開は、寺島しのぶ主演『キャタピラー』(8月14日より全国各地の映画祭などで上映)。作者は11人の少ない登場人物の中でも、「狂人を装いながら終戦を待った怪異な人物」を演じたようです。撮影期間は12日間、スタッフ数は11人。日本での公開を前に、2010年2月20日、主演の寺島がベルリン国際映画祭の主演女優賞を受賞した。観客は「戦争がただの殺し合いでしかない現実」と、「生の根源であるセックス」に引き込まれていたという。」

蠅だまし:
一日はたちまち暮れた。溶接のトーチが放射する紫外線で網膜を焼き、火花で火傷だらけになる身体は疲れはて、GARAのエサとオレの分を近くの安売り屋で買ってエレベーターのないマンションの階段を昇る毎日だった。それでも何の不満もなかった。蠅だまし 118ページから
清澤のコメント;つまらぬことを言えば紫外線で焼けるのは網膜ではなくて角膜ではありますが。

 以下、知り合いになり、訪ねて行ってみたら、もう孤独死していた友人の思い出を記した「蠅だまし」、認知症になってしまった母への思いをつづった「今日は はればれ」。母や兄に迷惑をかけ続けて亡くなった弟への思いをつづった「影踏み」。

 ほぼ2日かけて読みました。等々、多くのこの作者ならではの体験と、この作者の人生の影を記しています。このブログの読者の皆様にぜひお勧めしたい一冊です。

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どの章にもクマさんの優しさがあふれています。お勧め度★★★★

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