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2015年11月15日

7184:日本眼科学会専門医制度の生涯教育講座[総説]合本が届きました。

 日本眼科学会専門医制度の生涯教育講座[総説]合本(平成24年~26年)という冊子が日本眼科学会から送られてきました。地味な表紙の本です。

 後ろの質問に答えると、専門医制度の点数に加算が受けられるのだそうです。通常は、発行後数か月のみの有効期間ですから、今回はそのミニテストにまとめて答えて点数を獲得するには良い機会かもしれません。間違いでも4問以上に答えを出してファックスを送れば加点されるそうです。正解は後程送られてくるとのことです。

 しかし、最初の網膜剥離の問題を解こうとしてみましたが、本文は質問と素直には対応していないので、そのプリンシプルを理解しないと読み飛ばしただけでは正解は得られません。

 私が興味を覚えた項目は次の各項目です。

◎総説57 抗アクアポリン4抗体陽性視神経炎 第118巻1号 石川均
 アクアポリン4は水の分子の異動に関連した分子チャネルで、最近その4番目のものに対する抗体の存在が、視神経炎に関連する場合があることが明らかになっています。その場合、横断性脊髄炎に発展するものもあり、長い間多発性硬化症と思って長年診察してきた症例の中からこの疾患が見つかってきます。神経眼科医なら見逃せない記事です。

◎総説60 眼球運動の臨床神経眼科学     第118巻10号 柏井聡
 側脳室の周りの繊維が3層に分けられていて内側は左右の交連線維、中間は光覚の線維、最外側が視覚領への当社線維であるという説明は、なるほどではありますが、新鮮でした。このほか眼球運動の記述が詳しくて、ぜひ読み直したい作品です。

○総説49 裂孔原生網膜剥離の治療      第116巻1号 桐生純一
 自分ではもう強膜内陥手術も、硝子体手術も行いませんが、裂孔や剥離を当医院で指摘し、裂孔の光凝固治療までは当医院網膜硝子体特殊再来(寺松医師、村井医師)で行います。それ以上のものは、特殊再来経由で竹内眼科(竹内忍先生ほか)にお願いしています。その病態を読み取って、適切な医師に渡すにはこの知識と経験は有用です。

○総説52 加齢黄斑変性の病態と治療戦略   第116巻10号 高橋寛二
 加齢黄斑変性は高齢者の眼底にしばしばみられる難治性の疾患ですが、近年は抗VEGF抗体の硝子体注射が多用され、当医院でもその使用を開始しています。その適応の復習には公的な著作物かと思いました。

○総説54 小児の近視進行防止        第117巻4号 不二門尚
 私もミドリンM処方を多用しており、先端的なものとしてはツアイス社のMDレンズとナイトレンズ(オルソケラトロジー)の処方まで行っていますので読みましょう。

 普通に出版社が発行したら1万円は下らない内容の冊子です。ふつうはそのまま本立てに直格納か、ゴミ箱行きでしょうが、だまされたと思ってぱらぱらと眺めてみてください。私は今日の日曜日をそれに当てましょう。

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