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2015年11月8日

7161:9方向での複視消失を目的とした部分遮蔽法とその原理(鴫谷邦子先生)を聞きました。

麻痺性斜視や機械的斜視に対する外眼筋手術が進歩した。両眼単一視野の正面への移動が精度を増した。膜プリズムと組み込みプリズムの併用が有効です。しかし、手術を回避したい患者、急性期への対応、術後残存斜視患者などが更に部分遮蔽の対象となる。

3つの目標を:両眼解放、日常9方向での複視消失、周辺視野の確保とする。

0,1遮蔽膜(Ryser Optik社製)を用いた不完全・部分遮蔽を提唱し、これをSS Methodと呼ぶ。以下は坂上敏江、田中佳子、相馬睦の各視能訓練士のお話(ORTプログラム)部分の要点です。

Step1:プリズム組み込み(6プリズムまで)または膜プリズム(それ以上)。麻痺性斜視の場合視方向によって斜視が残る。この時はステップ2へ

Step2:周辺部で複視が残る部分だけ部分遮蔽(セグメンタルオクルージョン)。それでも複視が残るときはステップ3へこれは具体的には、外転神経麻痺なら非麻痺眼の内転側を隠す。滑車神経麻痺では麻痺眼で内下側を隠す。動眼神経麻痺で下転不良では(麻痺眼?)の下方向に遮蔽膜をはる。テープで遮蔽範囲を決めて米良根本体をコピーして遮蔽範囲を平面で決めて、0,1遮蔽膜をギザはさみで切って眼鏡に貼付するそうです。これは貼ってあることが他人からは解り難いという利点があります。

Step3:レンズの動向中心付近に遮蔽膜を張るスポットパッチ。直径は約1センチ程度。周辺視野が確保できるから解放感と歩行の安定性が得られる。

清澤のコメント:従来、当医院ではステップ1までを丁寧に行い、処方箋を発行するとした場合の値を書いてその値は記録した上で、患者さんの満足が不十分と記載して手渡すべき処方箋は破棄していました。その場合には処方となれば片眼遮蔽でオクルーダまたはスコッチテープによる遮蔽でした。このSSメソッドで拾い上げられる症例は相当数ありそうですから、週明けの月曜日から早速ためしてみたいと思いました。なお0,1遮蔽膜(Ryser OPtik社製 AU-420-01-10)の取り扱い企業(アールイーメディカル http://www.re-medical.co.jp/archives/product/au-420-00-10)も聞いて来ました。

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