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2015年10月18日

7088:人間の條件 完結篇(1961)を見ました

なぜという理由もなく、「人間の条件」という大作映画の6部のうちの後半2部と最初の第一部の前半をを昨晩から本日名で訳5時間ほどもかけてHuluで見ました。日本軍にありがちな「虎の威を借りる狐」のような人々が多数出てきます。主人公の梶にはなれなくとも、弱い者いじめをするような登場人物の様ではありたくないと誰でもが思うように私も感じました。昭和30年当時に1300万部というベストセラーとしての販売数は、あの時代を実際に生きて、作者に同意する人々が十分に多かったという事なのでしょう。

近頃、中国が申請しユネスコの記憶遺産に登録された「南京大虐殺文書」に関して、日本政府は強く反発していますが、このような映画を見させられると、規模はともかく、それに近いことも実在したのではなかろうか?とも感じられました。慰安婦問題にしても、韓国や中国のプロパガンダとしての意味もありましょうけれど、その「性奴隷」とされた婦女の管理を「国」が行っていたかどうか?は、問題の争点ではないのでしょう。

 主人公の梶は作者五味川純平の分身なのでしょう。この映画の予告版の最後にいう様に、胸を打つ結末ではあるのですが、この作者は命からがら帰国して、この作品を著しています。今後、ノモンハンやガダルカナルというこの著者の別の作品も読んでみたいと思いました。

 なお、この映画の小林正樹監督は、癌を患っていた又従姉である女優・田中絹代の晩年の面倒を看ました。先に、このブログの映画「不死鳥」の項目で紹介しまたと思いますが、身寄りがない田中は借金をしており、邸宅が抵当に入っていた。そのため、小林は田中の法的な相続権もなく賃貸借の証文もないまま、田中のために奔走し、小林は自らが借金をして抵当権を解除、田中の入院費をも負担した。田中の死後の1985年(昭和60年)に小林自身が病気で倒れた際には急遽、彼の働きで毎日映画コンクールに田中絹代賞が創設され、日本映画界の発展に貢献した女優に授与されることとなった。(wikipedia)

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人間の條件 完結篇(1961)
 五味川純平の同名ベストセラー小説を、小林正樹が全6部で描ききった超大作の完結編で、第5部と第6部にあたる。梶の所属する隊がソ連軍の攻撃を受け、梶を含む三人を残して全滅した。彼らは四人の避難民と合流し、梶に従って移動を始める。途中で日本軍の一個中隊と遭遇するが、避難民の中に女がいたことから罵られ、食糧を分けてもらうことができなかった。やがて集落でソ連兵と出会ってしまい、梶はソ連の捕虜となってしまう。<allcinema>

五味川 純平(ごみかわ じゅんぺい、1916年(大正5年)3月15日 – 1995年(平成7年)3月8日)は、日本の小説家。

旧満州生まれ。東京外国語学校(現東京外国語大学)英文科卒業後、満州鞍山の昭和製鋼所に入社。1943年召集を受け、満州東部国境各地を転々とした。1945年8月のソ連軍の満州侵攻時には、所属部隊はソ連軍部隊の攻撃を受けて全滅に近く、生存者は五味川以下数名だったという。

1948年の引き揚げ後、自らの従軍体験を基にして1955年に発表した『人間の條件』が1,300万部を超える大ベストセラーとなり、一躍人気作家となる。その後も『戦争と人間』『御前会議』『ノモンハン』『ガダルカナル』など、数々の戦争文学を世に問うた。『人間の條件』や『戦争と人間』はのちに映画化された。

1978年、菊池寛賞を受賞。

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