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2015年10月17日

7086:Eyelash Loss(睫毛禿)とは:

7086:Eyelash Loss(睫毛禿)とは:

睫毛が抜けてその一部が失われるという状態をEyelash Loss(睫毛禿)と呼びます。日本語のネットにはそれに関する記載はほとんどないのですが、英語で探してみるといくつかの解説が見られました。

形成外科セミナー(Semin Plast Surg. 2007;21: 32–36.http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2884829/)には David R. Jordan医師が3例の症例を取り上げて説明をしています。その論文の考案の最後の部分にその要点がまとめられていました。

David R.Jordan, M.D.University of Ottawa Eye Institute Ottawa, Ontario, Canada

住所: Dr. David R. Jordan 104-340 McLeod Street, Ottawa, Ontario, Canada K2P 1A4

►要約:まつ毛の損失は、様々な状況に起因しているかもしれない(表1)。患者は一般に、いかなる明白な理由のない睫毛の脱落で発症する。過去から現在までの履歴、皮膚病の病歴、全身疾患、薬の副作用、うつ病または最近の厳しいストレス、破壊された毛の物質的な検査、瞼の外傷、瞼の炎症などが助けとなるカギを与えるかもしれない。
皮膚科への紹介は、潜在的な問題への手掛かりを提供できるかもしれないので有益である。簡単な血液検査、つまり血清カルシウムと甲状腺刺激ホルモン(TSH)定量は、内分泌に関連した異常を検出するかもしれない。甲状腺の機能不全が脱毛の原因であることは稀である。しかしその診断は、異常な甲状腺機能テストだけでなく甲状腺の病気の徴候を確認することによってなされる。睫毛の脱落に対する明白な説明が見つからず、壊れた睫毛の根が複数残って居れば、自分で睫毛を抜去している(抜毛癖、毛髪を取り除く逆らえない願望)は、珍しいけれども、考慮されるべきものである(ケース1と2)。

表1 睫毛の喪失 (文献3,4,5から)

1)皮膚疾患
乾癬, 神経皮膚炎、魚鱗癬、限極性の脱毛症、 扁平苔癬,水泡性表皮剥離、ループスエリテマトーデス、黒色のアカントーシス、皮膚糸状菌症、 末端皮膚炎

2)先天的な状態
遺伝性外肺葉異形成症候群、先天性無睫毛症、 先天性小眼球、エーラー・ダンロス症候群, 眼瞼コロボーマ

3)薬剤
縮瞳剤, 血液凝固阻害薬, 抗コレステロール薬、抗甲状腺薬、臭素酸、ブロモクリプチン、プロプラノロール、バルプロン酸

4)内分泌疾患
甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能不全、下垂体不全、下垂体壊死症候群。

5)外傷
放射線被ばく、瞼の裂傷、以前の瞼の手術、瞼への入墨、火傷、凍傷、冷凍凝固。

6)感染性疾患
帯状疱疹、牛痘、糸状菌の感染、毛嚢炎、丹毒、結核、梅毒、コレラ、ハンセン病

7)炎症
 眼瞼炎
8)悪性腫瘍
 脂腺癌

9)中毒
ヒ素、ビスマス、タリウム、 金、キニン、ビタミンA

10)精神疾患

11)抜毛癖 (Trichotillomania)

12)その他
フォークト小柳原田病、鎌状赤血球症、原発性

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