お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2015年10月17日

7084:昭明太子と明太子の違いを知ってますか?

まず、昭明太子(501-531)とは

仏教の保護者として有名な南朝梁の建国者武帝の長子で皇太子であったが、数え年31歳の若さで没している。博学で知られ、周以来の優れた詩文を集めた『文選』を編纂。この書は中国知識人の必読書となり、日本にも奈良時代に紹介されて、以後大きな影響を与えた。

日本における『文選』

『文選』は古くから日本に伝わり、日本文学にも重大な影響を与えている。すでに奈良時代には、貴族の教養として必読の対象となっており、小島憲之など『日本書紀』や『万葉集』などに『文選』からの影響を指摘する見解もある。その後の平安~室町時代でも、「書は文集・文選」(『枕草子』)、「文は文選のあはれなる巻々」(『徒然草』)とあるように、貴族の教養の書物としての地位を保ち続けた。『文選』の中の言葉は、日本語の語彙で活かされ、故事教訓として現在でも使用されている。

『文選』出典の熟語には、

英雄、栄華、炎上、解散、禍福、家門、岩石、器械、奇怪、行事、凶器、金銀、経営、傾城、軽重、形骸、権威、賢人、光陰、後悔、功臣、故郷、国家、国王、国土、国威、虎口、骨髄、骨肉、紅粉、鶏鳴、夫婦、父子、天罰、天子、天地、元気、学校、娯楽、万国、主人、貴賎、感激、疲弊…など(佐藤喜代治『漢語漢字の研究』明治書院 1998年)
なども含まれる。

子供に聞くと、この昭明太子を教室で「しょうめんたいこ」と読んだ女子高校生が居て、クラスで大爆笑が沸き起こったという話である。

さて、その辛子明太子(からしめんたいこ)とは、スケソウダラの卵「明太子・たらこ」を主に唐辛子を使用し味付けしたもの。意外とその歴史は浅い。

漬け込み型辛子明太子は、ふくやの川原俊夫が若いころに釜山で食べた明卵漬の記憶を基に漬け込み型の辛子明太子が開発された。まぶして作る辛子明太子は徐々に減っていき、調味液漬けの辛子明太子がほとんどとなった。

ふくやの後を追って、1960年代には多くの同業者が設立された。1975年に山陽新幹線が博多駅まで繋がり、東京博多開全通後に設立された福さ屋が新幹線駅や東京の三越百貨店等へ販路を築き、全国的に知れ渡るようになった。近年では料亭や老舗醤油メーカーなども明太子を扱うようになり、良質の原材料を贅沢に使用した高級品の研究も進んでいる。

博多名産・辛子明太子のほうが全国へ波及したために下関のまぶし製法よりも博多で盛んであった漬け込み製法が主流となり、現在でも量販向けで広く流通している世の事である。

Categorised in: 未分類