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2015年10月14日

7076:疾病発生率の特殊事情-統計のとり方しだいで、疾病発生率は変わる?:

疾病発生率の特殊事情-統計のとり方しだいで、疾病発生率は変わる?:研究員の眼
投稿日: 2015年10月08日 17時45分 JST (http://www.huffingtonpost.jp/nissei-kisokenkyujyo/disease_b_8255112.html)

51jpbTDQgaL清澤のコメント:最近の「目と視のニュース」統計でうそをつく方法という本がありますが、今日のニュース記事は疾病のは成立は統計の取り方次第で変わるという話です。

  --要点は--
保険会社で取り扱っている医療保険では、保険料や準備金の計算に疾病発生率が用いられている。疾病発生率は、過去に取り扱った保険から得られた実績データや、政府が公表している公的統計などに、様々な処理を施して設定することが、一般的である。

疾病発生率を設定する際に、担当者の頭を悩ませるものとして、データに含まれる例外的もしくは変則的な特殊事情が挙げられる。

実績データや公的統計を、そのまま単純に用いると、この特殊事情を無視することになる場合もあるため、注意が必要となる。

(1)感染症の流行
インフルエンザが大流行した年と、それほど流行しなかった年とでは、急性肺炎の発生率は異なる。感染症は、毎年流行するものばかりではない。

(2)月次統計
日本では、冬の方が、病気が発生しやすい。前月比として推移を見るよりも、前年同月比等の指標を用いて、経年比較をする方が、意味のある変動を捉えやすい。

(3)調査の実施時期
調査の実施時期が統計結果に影響を与えることがある。入院・外来患者は10月中旬頃の3日間のうち医療施設ごとに指定した1日、退院患者は9月の1ヵ月間に、所定の医療施設で受診した患者を対象に行われる。この方法では、9月や10月に見られないスギ花粉症を原因とする疾患発生率は、捉えられない。

(4)疾病分類の変更
病気は、世界保健機関(WHO)が策定する国際疾病分類がその定義。国際疾病分類も約20年ごとに変更される。

(5)死因判定の変更
死因判定で疾病をどのように捉えるかによっても、統計の結果は変わる。死因別の死亡率を見ると、1994~95年に心疾患の死亡率は大きく低下した。これは、死亡診断のマニュアルに「死亡原因に 疾患の終末期の状態等は書かないように」との注意書きが加わったことの影響。

(6)医療設備の整備状況
医療機器等の、医師が用いる医療設備の整備状況によって、診断の可否は変わってくる。

疾病発生率の設定には、様々な特殊事情を加味する必要がある。各種統計データから、疾病発生率を割り出して、時系列での比較をする際には、この特殊事情に留意すべきである。

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