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2015年10月12日

7066:日本ボツリヌス治療学会 第2回学術大会

無題日本ボツリヌス治療学会 第2回学術大会

ボツリヌス治療の画期的進化ーー更なる臨床応用への挑戦
が、2015年10月2日-3日に東京コンベンションホールで開かれました。本日プログラム集を読み直してみました。眼瞼けいれんだけではない各種の利用方法も提示されています。眼科に関連する演題は以下の5題です。

SL-2では目崎高弘先生がボツリヌスup to dateをされて話されています。2015年6月斜視への使用が追加承認されています。眼科専門医で講習実技セミナー受講者のみが使用できます。ボツリヌス毒素はその一部が軸索輸送に乗って細胞体に向うことが明らかになったそうです。ボツリヌス毒素は使用後、非注射部位にも組織変化を生じるので、若年者の反復投与では今後の観察が必要といっています。

EL-1 アイオワ州立大学医学部 木村淳先生がボツリヌス毒素製剤国内導入の歴史を話しています。日本では帝京大学(丸尾敏夫教授)で岩重博康先生が1984年斜視治療を開始。1992年アラガン社ボトックス臨床治験。眼瞼痙攣(1996)、片側顔面痙攣(2000)、痙性斜頸(2001)、50単位製剤形追加(2008)、眉間の表情皺(2009)、上肢・下肢痙攣(2010)、重度の原発性腋下多汗症(2012)と
許可が出たそうです。1992年からの神経内科ボツリヌス治療研究会は2005年から神経筋に関するボツリヌス治療懇話会に、2014年からは日本ボツリヌス治療学会創設だったそうです。

SY5-1 眼瞼・顔面痙攣診療に役立つ局所解剖学と眼科的診療報 根本裕次(帝京大) 眼瞼領域へは、顔面神経頬筋枝も分布しており、口部表情筋に分枝後、側頭枝・頬骨枝と共に眼輪筋後面で神経叢を形成するため、顔面神経切断を行う際には、頬骨枝の処理が重要。眼窩では、眼瞼挙筋や下斜筋が最も浅部を走行しており、眼瞼では、眼科隔膜と眼窩脂肪が前方に突出している場合、毒素の深部誤注入とこれらの筋麻痺を生じうる。

SY5-2 眼瞼痙攣–眼科医の立場から 木村亜紀子 兵庫医科大 眼瞼痙攣は、歩いていて電柱にぶつかるなどのドライアイだけでは見られない重篤な臨床症状を伴う。臨床症状と速瞬などの誘発テストが診断の助けになる。瞬目解析ではボツリヌス療法は強い閉瞼を抑制することで開瞼を容易にしている。難治例には眼輪筋切除と上眼瞼挙筋短縮などの眼瞼手術も症状の緩和に役立つ

SY5-3 眼瞼痙攣と断定できるか?–神経疾患としての鑑別– 目崎高弘 白鳳病院
眼瞼痙攣は最も多い病型であり、眼部ジストニアと同一視されるが、厳密には誤り。開瞼失行・閉瞼失行のほか、広義には眉間のジストニアも眼部ジストニアである。Meige症候群は眼瞼痙攣を含む概念であるが、分節性ジストニアを総称する名称として理解すべき。時に重症筋無力症で眼瞼に攣縮を認めることがあり、注意を要す。

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