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2015年10月11日

7064:最近の白内障手術の進歩:常岡寛先生 を聞きました。

平成27年度保険医療講習会 眼科 2015年10月10日 東京都医師会、東京都福祉保健局の主催

1)最近の白内障手術の進歩 慈恵医大眼科:常岡 寛 教授
○白内障は診断後適切な時期に手術治療を勧めることと手術直後からの丁寧な経過観察が重要。
○最近では、医療情報を簡便に得られる為、術前に多くの質問をする患者が多くなって、手術にタッチしない一般眼科医も最新の白内障手術の内容を熟知しておくことが必要となった。
○付加価値を有するレンズの登場:乱視矯正IOLと多焦点IOL。特に多焦点IOLではその適応の判断が重要です。
○今まで適応外とされてきた内皮細胞が減少している例や、その他の難治例も今なら適応になる場合がある。
○術直後から紹介医が術後診察を任される機会が多くなったので、術後経過の適切な管理と合併症の発生を見逃さぬことが重要。感染ではないレンズに起因する無菌性の炎症などもある。
○最新の治療法としてフェムトセカンドレーザーの紹介。今後も術式が大きく変わってゆく可能性がある。

質疑:リングに付いて?:答:これはチン氏帯の弱い例での術中の嚢に緊張を与えて皮質まできれいに取るのには有効だが、後でチン氏帯障害が進んでレンズが変移することを考えると、安全のためレンズは嚢内には置かず、水晶体嚢もリングも外して、レンズは逢着にする方向で考えているとの答えでした。

2)保険診療の基本的事項について 平泉 裕 指導医療官
あくまでカルテに記載をしっかりすること。
保健医療制度を中心とした我が国の健康達成度の総合評価は世界第一位と高いが、平成24年度の国民医療費は約39.2兆円、前年度比1.6%増加。人口一人当たり307,500円である。対GDPでも8.3%であると。

3)保険請求質疑応答 

(1)角膜曲率の有効期間は? 
(2)網膜静脈閉塞症でOCT不可の理由は❓ 
(3)カメラ+インスタントフィルム? 既に不可。
(4)0.01%アトロピンや自家血清:不可、採血料だけでも不可。
(5)寝たきりになった患者でも無診察診療は勿論不可。:ただし、、、
(6)汎網膜検査(x2両)に生体染色の併用は不可。ただし、、、
(7)コンタクトをしていた人がレーシックを受けてコンタクトでは無くなった時には?

 医師が薬を必要とした場合でも、医師の自己診療は許されません。

清澤のコメント:
常岡先生のお話大変参考になりました。
今後フェムトセカンドレーザーが普及するという場合、行える施設が一層限られてゆくのでしょうか?と、気になりました。多焦点レンズや乱視レンズは今後も混合診療の対象にはなってはゆかないのでしょうか?

保険請求の話、実はかなりデリケートです。

この後旧知の先生と少しお話が出来ました。
お互いにいろいろと知らなかったこともありました。
東京都眼科医会で今後このような質疑応答集を作るという案もあるそうです。
その内容を早く見られることに期待しております。

なお、「前眼部OCT」はそれ専用の機種でなければ、最高機種のツアイス社シラスでも、先進医療としての「前眼部OCT」の対象にはならないのだそうです。アダプタをつけて角膜厚保や前房深度を見ても駄目だそうです。

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