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2015年10月11日

7057;スターガルト病:質問とお答え

7057;スターガルト病:質問とお答え

質問
突然失礼します。父親がスタルガルト病と診断されていて、有効な治療はないと言われたまま現在75才になります。私には現在中学1年生の娘がおりますが、スタルガルトは隔世遺伝の心配がありますか?最近、娘の視力の低下が進み、外でまぶしがり、祖父がスタルガルトなので大変心配になってきました。これまで眼科検診で特に異常はありません。ネットで調べても、スタルガルトと子供や孫への遺伝についての記述はなく、こちらのサイトが一番詳しい記述だったので、質問させていただきました。一般論で結構ですので、教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。:

お答え:
 スターガルト病は網膜の中心部に変性を起こす疾患で、眼科臨床医は希ながらそれが疑われる症例に出会うことが有ります。上のような質問を戴きましたので、その答えを探してみました。出典は英文のWikipedeiaですが、割合に良くまとまっていると思いましたので翻訳してみました。

 この疾患を専門に研究治療している様な医師を現在の主治医に紹介してもらって、精密な網膜電図などで確定診断してもらえると良いかとは思いますが、寡聞にしてその遺伝子検査までを行っている医療機関を私は知りません。

 この質問に答えるには、先ずその診断が本当にスターガルト病であるかどうかが重要です。もし、見かけが似た加齢黄班変性などで有れば話が全く違ってきます。

 下の記事を見ますとスターガルト病はその多くが劣性遺伝という事ですから、発症者(あなたの父親)は2つのうちの2つともにスターガルトの原因遺伝子を持っていることになります。そうであれば貴方は100%の確率でその一つを持った保因者です。発生率が新生児10000人に一人(その人は2つの遺伝子に2つともスターガルト遺伝子を持っている)という事ですから、普通の一般市民が2つのうち1つの原因遺伝子を持つ確率は√10000で、ほぼ100人に一人。貴方のパートナーはほとんどその遺伝子を持ってはいない(上記の理由で1%の確率です)一般市民としてよいでしょうから、子供に発生する確率はあなたの卵子が原因遺伝子を持つ確率(50%)×パートナーの精子に原因遺伝子が入る確率(0,5%)で結果卵と精子の遺伝子の2つともが原因遺伝子となるのは0,25%という事になりましょうか?パートナーの方の家族にその素因が有れば話は少し変わりますが、あまり大きなリスクはなさそうです。
 
 なお、遺伝相談は非常にデリケートな話なので、この話はその専門家に再度ご確認ください。(⇒ウィキペディア記事の翻訳に続く)
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以下翻訳完了です

1、分類

シュタルガルト病(または別名flavimaculatus眼底)は、通常、進行性の視覚障害を起こし、法律的な盲目にいたる若い人に見られるの黄斑変性で遺伝性の疾患である。いくつかの遺伝子がこの疾患にと関連する。徴候〈主に視力損失〉は一般に20歳以前に発生し、歪視、盲点、よごれ、色の認識障害、および薄暗い照明への順応障害を含む。

2、特徴と症状

シュタルガルト病の主要な症状は、視力0,4から0,1までの, 視力損失である。他の徴候には波状の歪視、盲点、視界のよごれ、色覚障害、および薄暗い光での見難さ(暗順応障害)、 ぎらぎらする光への病的敏感さを含む。曇っている日はいくらかの改善がある。黄班(網膜の中央でおよび視覚の焦点)が障害され視力が障害されるが、周辺の視野は比較的保存される。
ビジョンである時には、ビジョンは最も目立って害される。一般に、視力障害は20歳までに起こる。

3、遺伝学

シュタルガルト病はいくつかの種々の遺伝子と関連する:
STGD1:シュタルガルト病の最も一般的な形は、ABCA4遺伝子での変異により起こされた劣性遺伝の網膜萎縮である。それはまた、CNGB3との関連でも起こる。
STGD3:ELOVL4遺伝子での変異により起こされたシュタルガルト病のまれな優性遺伝の形もある。
STGD4:PROM1と関連する。
分類「STGD2」はもう使われていない。

4、病態生理学

STGD1では、遺伝的欠陥は明確な光伝達サイクルの異常である。ATPバインディングカセットトランスポーター(ABCA4)が不完全であって(またこれはビスレチノイドとして知られる)および有毒なビタミンA二量体を網膜に蓄積させる。これは、網膜色素上皮へののリポフスチンと呼ばれる蛍光性の顆粒の沈着を増加させる。
STGD4においては、非常に長鎖の脂肪酸(ELOVL4)の延長に必要な膜に組み込まれたたんぱく質を規定する遺伝子の変異のため、筋萎縮症での蝶型の網膜変性を起こす。

5、治療

臨床試験が、早く結果を出すことを約束された形で実施されている。この試みは何時かは、この疾患を停止させ、ことによると病気を回復させられるかもしれない。それには幹細胞が使われる。

6、予後

患者の大多数は法律上の失明に至るけれども、シュタルガルト病を持つ患者の長期予後は様々であるシュタルガルト病は一般的な健康への影響はなく、平均余命は正常である。

7、疫学

STGD1は、10,000人の出生に一人の頻度で、遺伝性の若い人の黄斑変性の中で最も一般的な形である

8、研究

現在研究が進んでいるの治療法には、細胞療法、遺伝子治療、および経口薬療法が含まれている。一部の証拠では、esightと呼ばれる新しい方法で視機能を保有する患者の何人かの患者を援助できることを示唆している。

2010年11月22日に、高度セルテクノロジーが公表された。現在それはOcata治療学と呼ばれていますが、直ちにこれを使って、フェーズ1と2の多施設臨床試験を開始することが全米食料医薬品局(FDA)に許されました。それは、人の胚性幹細胞(hESCs)から派生した網膜の細胞を、Stargardtの黄斑の萎縮症に使うというものだ。

2011年9月に、ACTは彼らが専門家からなる委員会とは独立にSMD(スターガルト病)とAMD加齢黄班変性への治療の次の段階を開始するのを発表した。
最初の段階が18人の患者の治療および収集データで行われた後で2013年3月には、幹細胞療法をテストするために進化した細胞が視力0,1の患者に投与される許可が与えられた。2014年10月には、フェーズ1と2の臨床試験の結果は雑誌Lancetにおいて出版された

遺伝子治療試験も進行中である。遺伝子治療の為にABCA4遺伝子の作動コピーは、レンチウイルス(遺伝子の作動コピーを輸送する不活性化されたウイルス)に組み入れられて、網膜下への注入によって眼球内に注入される。そのような注入により、もし十分に早く遺伝子導入が実行されるならば病気の進行が防止できるであろう。

最後に、検討されている経口療法は、ALK-001に関連したものである。経口で投与される変形されたビタミンAが、有毒なビタミンA二量体の構成を防止する。ALK-001はフェーズ1の臨床試験を終了している。

ACT、オクスフォードバイオメディカそしてアルケウス薬品はスターガルト病治療用の希用薬としての指定を米国政府から得ている。

前臨床の段階の研究にはリポフスチンを網膜色素上皮細胞から取り除く薬剤が含まれている。その薬剤はヨーロッパのアルツハイマー病治療用希用薬としての指定を得ている。

9、歴史
この疾患は1909にベルリンの眼科医Karl Stargardtにより発見された。1997年に、この疾患スターガルト病はABCA4遺伝子によっておこることが明らかになった。この遺伝子変異は網膜における光受容細胞でのエネルギー輸送作用が出来ない蛋白質を作る。光受容細胞はその結果変性して視力障害を起こす。

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