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2015年9月9日

8953:EUの難民受け入れ分担案は「幻想」、ハンガリー首相談:の記事

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EUの難民受け入れ分担案は「幻想」 ハンガリー首相 2015/9/4 9:56

 【ブリュッセル=森本学】ハンガリーのオルバン首相は3日、訪問先のブリュッセルで記者会見し、中東やアフリカから欧州入りする難民・移民の急増に対応するため、欧州連合(EU)が検討している難民の受け入れ分担案について「解決策にはならない幻想だ」と批判した。そのうえで軍隊投入も視野に、EU域外との国境管理を強化する方針を強調した。

 ハンガリーは、バルカン半島を北上しEU諸国を目指す移民や難民が殺到し、対応に苦慮している。非EU加盟国のセルビアとの国境沿いに有刺鉄線のフェンスを設けたが、EU加盟国から批判の声が相次いでいる。オルバン首相は記者会見で「代替案があったら教えてほしいが、欧州のリーダーらに他のアイデアはなかった」と主張。国境管理の強化はハンガリーにとって「義務だ」と反論した。

 オルバン首相は記者会見で「欧州へやってくる移民の多くは難民としてではなく、経済的に豊かな生活を求めるためだ」と強調。「ヨーロッパに来れば受け入れられるというイメージを与えてはならない」と訴えた。

 EUは難民・移民の流入急増に対応するため、加盟国が難民の受け入れを分担する案を検討しているが、オルバン首相は「むしろ欧州を目指す移民を増やす懸念がある」と批判した。

 オルバン氏はブリュッセルでシュルツ欧州議会議長、トゥスクEU大統領、ユンケル欧州委員長と相次いで会談。ハンガリーの主張に理解を求めた。
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清澤のコメント:状況が第二次大戦前夜に似てきました。第二次大戦前夜にユダヤ人などが迫害を逃れてフランス、スペイン、イギリスへと逃れ、さらには大西洋を渡ってアメリカに向かった人も多かったと聞きます。別の流れでは日本を経由してアメリカに向かった人々もいて、命のビザを発行した外交官杉原千畝の話は有名です。

 イギリス人のウィントン卿は当時の銀行家で、1938年から39年に「キンダートランスポート」として知られるようになった活動に出資し、運営を行った人物だそうです。この活動により、主にユダヤ人の約1万人の子どもたちが英国へ送られ、入国を認められた。政府は、救出組織側がこの子どもたちの住居と後の帰還費用を保証するという条件で、この子どもたちへの移民制限を解くよう説得された(子どもたちは親元を離れなければならなかったが、その親のほとんどはすぐに消えることになった)。([フィナンシャルタイムズ-日経]欧州難民危機から見える我々の現在の姿から引用。)

 人権擁護の立場で難民を受け入れようというドイツの立場は立派です。40万人を受け入れる用意があるのだそうです。ドイツには第2次世界大戦の戦争責任があり、主に歴史的な責任感から現在は難民に門戸を開いているのだろうとも言われます。(日本人がそのように感じているとはとても思えません。)しかし、流入しようとする人数があまりに多いのが問題です。受け入れたただけではすみませんから、今の失業者などには職を奪われる事にもなるでしょう。排他的な右寄りの声も出てくることでしょう。ヨーロッパの中では比較的所得の少ない東欧諸国は、その受け入れに消極的であるとも聞きます。

 私には、今回のEU各国への分担案が承認されても、新たな難民の発生を止められねば、さらに多くの難民がヨーロッパに押し寄せそうな勢いの様に見えます。

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