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2015年8月23日

6906:勇者たちの戦場(2006)を見ました。

6906:勇者たちの戦場(2006)を見ました。

 勇者たちの戦場(2006)は、湾岸戦争に従軍して心に傷を負ってしまった米軍の人々の物語です。Huluで見ました。

 高校生の男の子と幼稚園児の女児を持つ黒人の外科医は、3時間の間に野戦病院で4人を看取り、また6人の手足の切断手術をしてから、患者に感情移入ができなくなりました。「米国の友情と親切をイラクに示そう」として志願した8か月でしたが、息子には、「単に米国がイラクの石油を奪おうとしただけだ」と、自らが命がけで参加した戦争の意義さえもが否定されます。帰還後に彼はアルコール中毒になってしまい、PTSDのカウンセリングに救われる道を求めます。

 子供を持ち24歳で離婚した美しい女性は、米軍に入隊しイラクで右腕を失って帰還します。高校教師になりますが、自分の殻に閉じこもり、恋人との関係も壊れてしまいます。やがて、同じ高校教師で彼女を愛してくれる人と出会うことが出来ます。

 同じ隊にいた親友をイラクの戦闘で失った青年は、帰還後に身の置き所が無い状況に追い詰められて行きます。彼は、最後に軍に再び戻ってゆく道を選びます。

 様々な米軍のイラク戦争からの帰還兵を描いてはいますが、最終的にはこの映画は湾岸戦争の肯定か?否定か?と言えば、前者に近い印象です。それでもこの映画を見て何かを感ずることはできます。

 何に対するPTSDなのですか?と聞いたときに「explusion(爆発)」とそっけなく答えた退役軍人の答の後ろには、このような経験があったのかと思うことのできる映画でもありました。

 PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは:以下の3つの症状が、PTSDと診断するための基本的症状であり、これらの症状が、強い恐怖、無力感または戦慄を伴う出来事の後、1ヶ月以上持続している場合にはPTSDと診断する(DSM-IV-TR)。
・精神的不安定による不安、不眠などの過覚醒症状。
・トラウマの原因になった障害、関連する事物に対しての回避傾向。
・事故・事件・犯罪の目撃体験等の一部や、全体に関わる追体験(フラッシュバック)

患者が強い衝撃を受けると、精神機能はショック状態に陥り、パニックを起こす場合がある。そのため、その機能の一部を麻痺させることで一時的に現状に適応させようとする。そのため、事件前後の記憶の想起の回避・忘却する傾向、幸福感の喪失、感情鈍麻、物事に対する興味・関心の減退、建設的な未来像の喪失、身体性障害、身体運動性障害などが見られる。特に被虐待児には感情の麻痺などの症状が多く見られる。

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