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2015年7月20日

6799 ウェイバック -脱出6500km-

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ウェイバック -脱出6500km- (C) 2010Siberian Productions,LLC
英題:THE WAY BACK製作年:2010年製作国:アメリカ/UAE/ポーランド 日本公開:2012年9月8日 上映時間:2時間14分

清澤のコメント:今日の映画です。ソビエト連邦は共産主義を信奉してソ連に入った外国人にスパイの疑いをかけて、処分してしまうことが多かったようですね。(当時売れっ子女優だった岡田嘉子が愛人の演出家杉本良吉と樺太の国境を越えてソビエトに亡命した「恋の逃避行事件」参照)
 映画の初めの方に、シベリアの収容所に入れられて栄養失調で夜盲症になった人々が出てきます。今、夜盲症(注1)というと網膜色素変性症をまず考えますけれど、シベリアの強制収容所では特に冬は青緑色野菜が豊富とは思われませんから、実際に普通の被収容者に夜盲症が発生していたという事は想像することも可能かと思います。
 ビタミンAの代謝障害のある家系の患者さんで発生した、網膜色素変性症の患者さんを見たことが有ります。輪状暗点を示し、夜網を訴えるのですが、通常の色素変性症とは違って、眼底はごま塩状という程度であり、強い骨小体様色素沈着がありませんでした。

Friedreich-like ataxia with retinitis pigmentosa caused by the His101Gln mutation of the α-Tocopherol transfer protein gene. Takanori Yokota,– Motohiro Kiyosawa, Hidehiro Mizusawa–.Annals of Neurology 41:826–832,1997


チェック:第2次世界大戦下シベリアの矯正労働収容所から脱出し、6,500キロメートルにも及ぶ距離を歩き続けた兵士による手記を映画化した実録サバイバル。満足な装備も食料もなく、過酷な気候条件や飢餓に苦しみながらもひたすら歩き続けた男たちの壮絶な生きざまを描く。監督は、『トゥルーマン・ショー』の名匠ピーター・ウィアー。主演は『ラスベガスをぶっつぶせ』のジム・スタージェス、共演には名優エド・ハリス、『フォーン・ブース』のコリン・ファレルら実力派の面々がそろっている。
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ストーリー:1940年、ポーランド軍兵士のヤヌシュ(ジム・スタージェス)は身に覚えのない容疑でソ連当局に逮捕され、シベリアの矯正労働収容所に収容される。20年の刑期を宣告された彼は、そこで出会った6人の仲間と一緒に収容所から脱出することを試みる。しかし、その前途には数々の苦難が待ち受けていて……。

注1:夜盲症とは

[どんな病気?]
明るいところから暗いところに行くと、ものが見えづらくなりますが、しばらくすると暗さに網膜(もうまく)が順応(じゅんのう)し、少しずつ見えるようになってきます。この順応する機能が働かず、暗いところでものが見えにくい状態を夜盲(やもう)といいます。先天性のものと後天性のものがあります。

[病気の原因]
先天性のものは、はっきりした原因は不明です。遺伝が関係すると考えられています。後天性のものは、網膜にあるロドプシンという物質をつくり出すビタミンAの不足が原因となります。そのほか、網膜色素変性症などの眼底(がんてい)の疾患によって夜盲の症状が出ることもあります。

[主な症状]
暗いところでものが見えにくくなります。暗いところでよくものにぶつかる、つまずくという症状で異変に気づく人もいます。

[検査や治療について]
暗順応(あんじゅんのう)検査や、視力、視野、網膜電位(もうまくでんい)検査を行います。ビタミンAの血中濃度を調べることもあります。眼底などに疾患がなく、ビタミンAの欠乏によるものと判断されると、ビタミンAが投与されます。先天性のものは、今のところ確実な治療方法は見つかっていません。
ビタミンAは過剰投与で頭痛や、吐き気、皮膚症状などが現れることがあるので、慎重な投与が必要です。

[予防法]
レチノールやカロテンなどの、体内でビタミンAとして働くものを多く含む食品を意識してとります。レチノールを多く含むのはうなぎやレバー、カロテンを含むのはにんじん、かぼちゃなどの緑黄色野菜です。食事でなかなかとれない場合は、サプリメントの摂取が有効です。ただし過剰摂取には注意が必要です。
ビタミンAには、夜盲症のほか、目の乾燥を防ぐ働きもあります。

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