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2015年7月9日

6756 「加齢黄斑変性」のテレビ報道について:学会声明

6756 「加齢黄斑変性」のテレビ報道について:学会声明
 先日放映された民放の放送内容に、黄斑上膜と加齢黄斑変性の混同があり、手術適応のない患者さんに手術を求めて移動しようとするなどの混乱を与えたため、日本眼科学会と日本眼科医会が国民への声明を出しています。
 親切のつもりで、「あっちにいい先生がいるから一度聞いてみたら?」と友人を誘う行為には時に多大な危険が伴います。どこかの眼科医を受診中の患者さんがほかの医師の意見を聞きたい場合には、現在の主治医に相談されてからにされることをお勧めします。当医はこのような申し出でをいただいた場合には、納得出来たら戻っておいでと言葉を添えて、ごく平易に「現状と方針」を記載して、「患者さんにそちらの先生の意見を伝えてくださるよう」に依頼する手紙を用意するようにしています。
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「加齢黄斑変性」のテレビ報道について

平成27年7月7日

国民の皆様へ

公益財団法人日本眼科学会 理事長 山下 英俊
公益社団法人日本眼科医会 会 長 高野  繁

 本年3月9日(月曜日)夜8時から9時にテレビ東京で放送された「主治医が見つかる診療所」という番組で、眼の病気である「加齢黄斑変性」が取り上げられました。
 しかしながら、この病気の解説と治療について、日本眼科学会ならびに日本眼科医会(以下、両会)として見過ごせない内容が放送されたことにより、誤った情報が伝わり、必要のない手術が行われるなど、患者さんに直接被害が及ぶ可能性があると懸念いたしましたので、「国民の眼を守る」立場から、両会として、今後このような番組制作がなされないように改善することを、「テレビ東京」と「放送倫理・番組向上機構(BPO)」に要望いたしました。
 厚生労働省調査研究班では、「加齢黄斑変性の治療指針」としてガイドラインを作成し、日本眼科学会雑誌(第116巻12号)と日本眼科学会ホームページ(http://www.nichigan.or.jp/member/guideline/aging_macular_degeneration.jsp)に掲載していますが、そのガイドラインには加齢黄斑変性に対する硝子体手術として、今回放送されたような黄斑上膜もしくは内境界膜剥離術は記載されておらず、現時点では加齢黄斑変性に対して科学的な根拠はありません。
 加齢黄斑変性に対する標準治療は薬剤の硝子体注射やレーザー照射による治療であり、硝子体手術は標準治療ではありません。
 国民の皆様には、受診する医療機関や治療方法を選択される際には、主治医の先生から十分な説明を受けた上で、安全で安心な医療が受けられますようにと願うものであります。

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