お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2015年7月1日

6728 映画『駆込み女と駆出し男』の原作本:東慶寺花便り読んでいます。

image007
大泉洋さん主演の映画『駆込み女と駆出し男』の原作本。内容は(「BOOK」データベースより)寺の境内に身につけているものを投げ込めば、駆け込みは成立する―離婚を望み、寺に駆け込む女たち。夫婦のもめ事を解きほぐすと現れるのは、経済事情、まさかの思惑、そして人情の切なさ、温かさ。鎌倉の四季を背景にふっくらと描かれる、笑いと涙の傑作時代連作集。

清澤のコメント;東慶寺が今の紫陽花寺で有って、江戸時代には女性側から離婚を申し立てられる唯一の場所であったという事は知ってました。しかし、いうほどに離婚は易しいものではなかった様です。先ず寺まで自力でたどり着き、簪など身に着けたもの1点を寺域に投入しなくてはなりません。駆け込んで離婚の願い書を提出する権利を獲得できた女人は、訴状提出までは3軒の指定宿のいずれかに逗留します。そこの宿の主人は、事情を聴いた聴取書を寺に提出します。家族と訴人は別の宿という規則もありました。寺に持って入る金子によって寺内での序列も違い、2年の期間をそこでは尼として過ごしたのちに、還俗して元の亭主から離縁書を取ることが出来るという仕組みだったそうです。「亭主が嫌だから離婚したい」というばかりではなく、様々な法的な思惑が江戸時代の離婚にも介在していたそうです。この作品の作者井上ひさし氏は、NHKのひょっこりひょうたん島の原作者でもあり、この作品は井上ひさし氏の遺作だそうです。
ーーーーー

江戸時代後期の縁切寺である鎌倉・東慶寺を舞台とした様々な男女の事情の物語。
江戸時代後期という時代背景や大泉洋さんのセリフ回しのすばらしさを更に受けられる、あるいは戸田恵梨香さんや満島ひかりさんの置かれた状況をより理解できる、というメリットを大きく感じられますので、ぜひお勧めいたします。とシネマズでは言っています。

『東慶寺花だより』(著・井上ひさし/文春文庫)

東慶寺花だより 井上ひさし 駆込み女と駆け出し男 原作

映画『駆込み女と駆出し男』の原作です。原作者・井上ひさしさんが10年以上の時をかけて紡いだ遺作です。女性から離婚を申し出ることが江戸時代にできた数少ない駆込み寺である鎌倉・東慶寺を舞台に、東慶寺に駆込む女性と、東慶寺門前に立つ御用宿・柏屋の居候・で離婚調停人の中村信次郎(大泉洋さんが演ずる役です)を描いた人情味溢れる小説です。

映画の中で、大泉洋さんは圧巻のセリフ回しを見せます。まさに『立て板に水』といった感じで、本作の魅力の一つとなっています。ただこのセリフ、原作を読んでおいて言葉の意味を知っておくだけでさらに楽しめるのではないかなと思いました。

短編集だった原作を1本の映画にしているのでストーリーが読めてしまう、ということは無いのではないかと思っています。ですので、大泉洋さん演ずる中村信次郎のセリフをあらかじめ目にすることが出来る本書を読まれることはぜひお勧めしたいです。:とのこと。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

井上/ひさし
昭和9年(1934)、山形県生まれ。上智大学外国語学部フランス語科卒。浅草フランス座文芸部兼進行係などを経て、戯曲「日本人のへそ」、NHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」などを手がける。47年「手鎖心中」で直木賞受賞、54年「しみじみ日本・乃木大将」「小林一茶」で紀伊國屋演劇賞、翌年読売文学賞戯曲賞を受賞。56年「吉里吉里人」で日本SF大賞、翌年読売文学賞小説賞を受賞。平成11年、菊池寛賞受賞。16年、文化功労者。22年4月9日逝去(享年75)

Categorised in: 未分類