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2015年6月26日

6715 「明日から役立つ緑内障の診断と治療」新潟大学 福地健郎教授

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「明日から役立つ緑内障の診断と治療」新潟大学 福地健郎教授(第22回千駄木眼科フォーラム)を拝聴してきました。
 最近は視神経乳頭周囲の解析だけではなく、黄班部の神経節細胞層や神経線維層の厚さを視野との比較において評価することが盛んん行われるようになっています。

 今日のお話では、最近導入したトプコンのOCT(3次元眼底像撮影装置 3D OCT-2000シリーズ)画像の読み方の解説が大変参考になりました。

1、OCTを使った緑内障診断

◎緑内障の発見は、非自覚的なものによることが多い:検診75%、眼鏡処方などの時に偶発的に見つかるもの20%、自覚症状からは5%だけです。

検診の結果報告書では、「視神経乳頭陥凹拡大」よりも「緑内障疑い」という診断の方が何を言おうとしているかが解るので親切といえます。

◎眼底の形態と機能の関連
SS-OCT:は9mmの幅でかなり奥まで見られます。
緑内障では神経節細胞層と神経線維層に変化が出ます。厚みを比較し、視神経周囲の菲薄化がどこにあるかを見ます。この分析では網膜の構造物の厚みを見ていることを自覚せよとの事でした。

○3D-OCT 2000が代表的機種です。その画像を例に述べれば、
①イメージクオリティーは?
②神経線維層は
③トポグラフィーは、という事になります。

○以下に各画像の意味の解説
①カラー眼底画像:まずはこれで視神経乳頭の形を見たい。
②RNFL(網膜神経線維層)厚みマップ
③そのシグニフィカンスマップ
④RNFLサーキュラートポグラフ、時計のような図
⑤TSNITマップ(耳、上、鼻側、下のそれぞれの厚さマップ)
が、示される。

マクラマップでは3種類の分析が有り、どれが最も有効かは未定だがGCC++が最もよいか。

◎最近のOCTによる新しい観察の応用の例
1)造影剤を使わずに血管の構築を観察する方法
2)神経線維層の形の表示

○ぶどう膜炎などのようなセカンダリーグラウコーマでは網膜が浮腫で逆に厚くなることが有るのには注意。また、黄斑上膜など他疾患があるとこれも正しく計測されない。白内障でも画像は乱れイメージクオリティーは劣化する。

◎眼底、視野、OCT三者の対応は?と考える。

2、緑内障の治療に関するお話。
◎眼圧が1mmHg下がると視野劣化のリスクが10%減る。平均眼圧の変動も減らせと。
目標眼圧設定は、HTGなら眼圧値で、NTGなら下降率を見るとよい。(J Glaucoma. 2013,22:689-97.The relationship between the mean deviation slope and follow-up intraocular pressure in open-angle glaucoma patients.Fukuchi T 他)

◎新しい治療薬が加わることで治療のバランスが変わってゆく
薬物療法のバランス
重症度の評価とアドヒアランスが治療決定のポイント
目標眼圧を決める為のエビデンスは無い。

○高眼圧型なら初期、中期、後期の目標数値が、また正常眼圧型ならまず-20%、-30%などを目標にする。症例ごとの個別化が必要で病歴などによっても加療はかわる。
MD(ミーン・デフェクト)の変化は高眼圧では-0,49dbB/年、正常眼圧型では-0,35dB/年程度である。
現在のMDと、患者の年齢それに群ごとの劣化率を考えれば70歳を到達点として、無治療でどのくらいのMDになるのかが想像できる。

(後略;準備中)

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