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2015年6月24日

6710 第93回神経眼科勉強会 聴講録

第93回神経眼科勉強会 マルナカビル5階会議室
演者名は省略しておます。

演題1、 ステロイドが奏功した外眼筋炎の一例

症例 50歳男性、眼瞼腫脹、プレドニン30ミリで改善、漸減時に再発、全外眼筋に腫脹があった。IgG4が120mg。視力良好。眼圧24/30mmHg.両眼の眼球運動障害なので、ヘスは無効。涙腺唾液腺に腫脹はなし。ステロイドパルスが出来ず、内服で回復した。

考案:IgG4関連眼窩炎症
1)眼窩画像、2)生検、3)IgG4135以上などが求められる。他

発言:S先生:JJOに眼科IgG4関連疾患の診断基準あり。病理診断で基準に満たないとされることが多い。ステロイドに対するレスポンスは良いが、再発することが多い。4直筋が腫れているが、痛みは少ないのがこの疾患の特徴である。眼窩の炎症はIgG4以外の方が、コントロールは困難です。その場合には、放射線やMTX(メトトレキセート)などが必要です。プレドニン日量が10mgを下回ると再発するだろう。ステロイド前に、診断をつける為には膵臓を含む腹部の検査が必要だろう。

演題2、 髄内外転神経がガドリニウム造影された一例
 49歳;橋病変で外転神経単独麻痺は稀。甲状腺がんの既往。視力よし。感冒後左6麻痺(ごく軽い)があって、橋下部にエンハンスされる外転神経がみられた。プレドニゾロンで改善した。
鑑別には:多発性硬化症、フィッシャー症候群、外傷、トローザハント、CISなどがあるが、演者は急性散在性脳脊髄膜炎ADEMだったのかと報告。

発言:画像上髄内の外転神経はもっと広い範囲を占めるのではないか?炎症ではなく血管病変だったのかもしれない?テント下障害のADEMは稀である。ヘスでの視線のずれは弱いが、複像検査でそれというならば外転神経麻痺でよいのだろうが、

演題3、 視神経髄膜腫の一例
 強度変調IMRTを行っている。視力右0,5.右RAPD陽性。オプトシリアリーシャントべセルも眼底に有った。右目に視野の変化。神経画像上のトラムトラックサインあり。神経画像で視神経周囲に増強される病変描出。1.7グレーで30回照射。視神経髄膜腫なら、中年女性、緩徐な片側視力低下、RAPD,ステロイド無効、乳頭異常、画像(トラムトラックサイン) SRTが定位放射線治療、IMRTが強度変調放射線治療でこれらが行われている。手術療法は頭蓋内進展、整容目的のみで行われる。

発言:追加として、線量分布を求める計算に手間がかかる。サルコイドーシスが鑑別対象か?。

演題4、 副鼻腔炎から健側の著しい眼球突出を来した女性例
 27歳、右眼痛、複視、ほかNP。右霧視、右外転障害。左副鼻腔円。左上眼静脈の怒張。アンギオではシャントなし。CRP14,64。CCFなし。

鑑別 CCF,眼窩炎症性疾患、甲状腺眼症、CCF、眼窩腫瘍。炎症性海綿静脈洞疾患(トローザハント、肥厚性硬膜炎、海綿静脈洞血栓症)など

経過:ヘパリン等の使用:抗生剤投与、右外転神経麻痺は1月だが残存している。

発言:ローフローの静脈奇形に似ているが、耳鼻科の反対側蓄膿症手術で劇的に改善している。画像では蝶形骨、篩骨を両方で含む病変である。対側ではなく左の眼窩にも通じた蓄膿だったのだろう。海綿静脈洞血栓症としては、瞼の腫れが強すぎる。眼窩鉢窩織炎が手術と抗生剤で退いたとは考えられないだろうか?

清澤のコメント:今日も勉強になる症例が4つ提示されました。次回は担当校と相談して日程を建てることとなりました。神経眼科学会の演題締切は7月7日だそうです。

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