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2015年6月22日

6699 生きろマグロ 謎の死から5カ月、葛西臨海水族園で復活

無題生きろマグロ 謎の死から5カ月、葛西臨海水族園で復活

清澤のコメント:東京都東部のこのあたりでは最も注目されているであろう話題です。葛西臨海水族園のマグロ復活です。前回のほぼ全滅の原因が究明されなかっただけに不安要素もありますが。マグロくらい大きな魚になると、常に動き回って鰓に海水を通してやらないと窒息してしまうそうですね。

http://www.asahi.com/articles/ASH6L7F7BH6LUTIL03Z.html 【動画】名物のクロマグロ群泳、復活

 葛西臨海水族園(東京都江戸川区)が巨大水槽にクロマグロ77匹を追加し、22日、群泳の展示を再開した。謎の大量死から約5カ月。世界で初めてマグロの群れの展示に成功した水族園の「名物」復活の裏にあったのは、綿密な計画と飼育員の思いだった。

 77匹は生後1年で、全長約80~90センチ。高知県から神奈川県の三崎漁港までは船で、水族園へは21日に活魚専用のトラックで運ばれた。閉園後、スタッフたちが1匹ずつ専用の担架で搬入した。

 搬入に合わせ、水槽には黄色のテープが格子状に貼られた。魚にアクリル板があることを分からせるためだ。実際、マグロは水槽にぶつかることもなく、新たなすみかを確かめるように左右に行ったり来たりした。テープはマグロの様子を見てはがすという。

 マグロと、同じサバ科のスマ、ハガツオが計165匹泳いでいたドーナツ形の巨大水槽で異変が起きたのは昨年12月上旬だった。

 スマが斜めに泳いだり、急に速度を上げたりする「異常遊泳」を始めた。やがてハガツオやマグロの泳ぎ方が乱れ、次々に水槽にぶつかった。スマとハガツオは翌1月に全滅。マグロも3月に1匹になった。

 短期間での大量死は1989年の開園以来、初めてだった。

 同園は病理検査を大学や研究機関に依頼。マグロやスマの内臓からウイルスが見つかったが、大量死の原因ウイルスではなく、死との関係はわからなかった。来園者から群泳復活を望む声が寄せられるなか、3月にマグロの復活計画に着手した。

 まず、水質に問題がないか確かめた。この月の30日、サバ科共通の病気にかかりにくく、骨のほとんどが軟骨で衝突死しにくいアカシュモクザメ2匹を投入。次いで群れで泳ぐ小型のタカサゴ約500匹を入れたが、異常はなかった。

 5月、ハガツオとスマ計50匹を入れた。サバ科を死なせる寄生虫やウイルスはないか、音や光が生態に影響しないかを確認。1週間でスマが13匹死んだが、新しい環境になじめなかった可能性が高く、マグロ投入に進むことにした。

 当初から投入時期は6月中を予定していた。7月をすぎると、マグロが1メートルを超えて運びにくくなり、輸送中に水槽にぶつかって弱るリスクが高まる。逆に秋口に手に入るマグロは幼なく、体力面で輸送に適さないからだ。

 ここまで計画どおりだったが、最後に予定を変更した。当初、約50匹としていた投入数を約30匹増やした。スマと同様、一定の割合が新しい環境になじめず死ぬことを想定した。錦織一臣副園長は「しばらくは死んでしまう個体が必ず出るが、少しでも少なくできるよう慎重に世話をしたい」と話した。

■飼育員、自殺も考えた

 水温や音、光など環境の変化に敏感で飼育に不向きとされてきたマグロの群泳展示は年間150万人が訪れる葛西臨海水族園(東京都江戸川区)の目玉だった。

 「異変に気づけなかった。殺してしまった。自分に腹が立つ思いは残っている」。飼育展示係の班長として前代未聞の事態に向き合った雨宮健太郎さん(41)は今も悔しさをにじませる。

 昨年11月に追加したスマの死が2週間ほど続いたときは小さな違和感を覚えただけだった。12月にハガツオやマグロに影響が広がっても、隣の水槽の改装工事などのせいだと思った。だが、その後も大量死に歯止めはかからなかった。

 音や振動、光。死因になりうるものを一つ一つ調べた。解剖で多くのマグロを切り刻み、ごみとして処分しなければならなかった。

 精神的に追い込まれた。水槽の魚が全滅する夢で目が覚め、眠れない夜が続いた。疲れ切った姿に、同僚らから自殺しないか心配された。「実際、マグロが元に戻るのなら死んでもいいとさえ思った。でも、ありえない。復活までやれることをやりきろうと言い聞かせてきた」

 小学校の卒業文集に書いた夢は「遠洋マグロ漁船の漁師」。大学で海洋学を学び、1999年に同園へ。最初はマグロの搬送に携わった。力強さと同居する、人間の体温でも皮膚がただれるほどの繊細さ。改めてマグロにほれ込んだ。

 今年4月に教育普及係に異動したが、21日は三崎漁港でマグロを迎え、搬入を手伝った。にぎわいが戻った水槽を見て思う。「本当の復活はこれから。不安はあるけれど、第一歩は踏み出せた」(松沢憲司)

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