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2015年5月16日

6555:参天製薬が抗リウマチ薬事業を売却

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参天製薬(4536)、抗リウマチ薬事業をヒュペリオンファーマに売却へ
2015/5/13
M&Aニュース, 化学・医薬

参天製薬(株)【4536】は、12日、抗リウマチ薬に係る事業を、ユニゾン・キャピタル(株)がアドバイザーを務めるファンドが支配するヒュペリオンファーマ(株)に承継させ、同日付で、参天製薬、ヒュペリオンファーマ及び同じくユニゾン・キャピタルがアドバイザーを務めるファンドの投資先である昭和薬品化工(株)の間で、本事業承継に関する契約を締結したと発表した。

今回の事業承継により、参天製薬は眼科領域に完全に特化し、専門性を高めて高度な医療ニーズへ貢献することで、2020年までにグローバル眼科薬市場で3位以内に入ることを目指す。

他方、抗リウマチ薬事業においては、本事業承継により、整形・リウマチスペシャリティファーマを目指すヒュペリオンファーマに承継されることで、これまで以上に、患者のQuality of Life向上に貢献できるとしている。

昭和薬品化工は、“徹底的な「ニッチ」「独自」「高付加価値」の追求”を経営方針としており、本事業承継後、昭和薬品化工は医薬品事業をヒュペリオンファーマに統合する予定。

統合新会社は、整形・リウマチの領域に特化したスペシャリティファーマとして発足する。

清澤のコメント:
昨日夕方、参天製薬の担当者が当医院にご来訪くださり、この案件をご説明くださりました。社内でもこの話は火曜日に突然伝えられたそうです。眼科医としては参天製薬は眼科用剤の最大手ですが、その会社がリウマチ薬部門を持っていることは存じ上げませんでした。製薬業界における事業部の譲渡は欧米では珍しいことではありませんが、日本ではあまり聞きません。先日、MSD社が眼科薬部門を参天製薬に譲渡したという話題が思い浮かびます。

この様な再編を理解するにはみずほ銀行のレポート(http://www.mizuhobank.co.jp/corporate/bizinfo/industry/pdf/msif_107.pdf)が参考になります。曰く「日系製薬会社がグローバルでの競争の最前線に踏みとどまるには何らかの非連続的な施策が不可欠であろう。基本的には各社夫々が自社の強みを発揮できる分野に事業領域を絞り込んだうえで更に強化していくことが必要と思われるが、ーー大手各社がこぞって取り組む癌や糖尿病領域に距離を置き、例えば高齢化で一段の需要増が見込まれる眼科・耳鼻科領域ーーーに注力する方策も検討に値しよう。」とされています。株式市場ではこのニュースを好感して参天製薬株は急騰したそうです。

補追:参天製薬に関しては過去に「海外進出失敗のトラウマ」(http://medical-confidential.com/confidential/2009/11/post-31.html)という辛口の記事もありました。

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