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2015年5月1日

6515:緑内障の視野検査に仮想現実を応用【米国眼科学会】

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6515:緑内障の視野検査に仮想現実を応用【米国眼科学会】

立体視ゴーグルで視覚環境を再現

米国学会短信2015年4月30日(木)配信 眼科疾患検査に関わる問題

 米国眼科学会(AAO)は4月16日、バーチャルリアリティー技術を用いたバランスコントロール能力測定法を開発した研究を紹介した。Ophthalmology誌に掲載。

 転倒は高齢者の外傷死の主因で、特に緑内障などの慢性眼疾患患者では、転倒リスクは3倍以上増大すると言われている。しかし従来の静的視野検査から得られる結果は、緑内障患者の転倒リスクとの強い関連が認められず、より現実に即した視野測定法が求められていた。

 今回の研究は、開放隅角緑内障患者42人と健常者38人を対象に、Oculus Rift立体視ゴーグルと床反力測定盤を組み合わせてバランスコントロール能力を測定。被験者はOculus Rift立体視ゴーグルを装着して床反力測定盤に立ち、ゴーグルが仮想的に再現するさまざまな状況下でのバランスと体の動きを床反力測定盤が測定記録した。

 再現した環境で運動中の緑内障患者群は、対照群より平均30-40%大きなバランス調整を行っており、バランス回復にかかる時間も遅かった。研究者らは、緑内障患者のバランスコントロール能力喪失は、網膜神経節細胞の欠如による視覚情報処理の遅れや動作の認識力低下と関連すると考えられると分析している。また、バランスを失う程度が強いほど転倒の既往と強い関連が認められ、この測定法の有効性が裏付けられた。

 研究者は「このアプローチは将来、転倒リスクの高い患者を同定して早期に予防対策を取るのに使えるのではないか」と述べ、この検査法が緑内障患者の転倒リスクと網膜神経節細胞喪失との関連を解明するのに役に立つことに期待感を示している。

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