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2015年4月27日

6500:眼瞼痙攣(敷島敬吾先生講義から借用)

この記述は東京都眼科医会の生涯教育講座の中の神経眼科に関する講義の中で敷島敬吾先生が話された内容の抜粋です。患者さんや、この疾患を治療する医師にとっても眼瞼痙攣関連疾患の有用なまとめになっておりますので、情報を共有させていただきたいと思います。

スライド1、眼瞼痙攣(広義)の種類

○本態性眼瞼痙攣(Meige 症候群)
 =眼瞼痙攣(狭義)
:両側、垂直
○開瞼失行(眼瞼痙攣に含める/合併)
○片側顔面痙攣:片側、垂直
○顔面筋ミオキミア(線維性攣縮)
:水平、片側、下(上)眼瞼のみ
眼精疲労:不適切な眼鏡、老眼
慢性結膜炎、ドライアイ
○チック

スライド2、眼瞼痙攣の症状

○まぶしい(多い)
○目が開きにくい、目が細くなった
○目が乾く、ショボショボする
→難治性のドライアイと誤診
○見づらい、人とぶつかる、運転がしづらい
○まばたきが多い
○まぶたがピクピクする(少ない)

スライド3、瞬目負荷テスト
○軽い瞬目
軽い、リズミカルな瞬目
→軽くできない、リズミカルでない、閉じてしまう
○速い瞬目
できるだけ速く、10秒間(正常30回以上)
→遅い、不規則
○強い瞬目
強く閉じて、すぐ開ける
→すばやく開けられない

スライド4、眼瞼痙攣の治療
1.内服薬
2.手術
3.ボトックス 注射
  EBMで推奨 Level B
(Neurology 2008)

スライド5、ボトックス注射-眼瞼痙攣-
 images
(清澤注:ここにはこの図とは少し違う投与部位の図が示されています。)

スライド6、ボトックス注射の効果
○発現期間:投与後およそ 2、 3 日間
○持続期間
眼瞼痙攣: 3~4 ヵ月
片側顔面痙攣: 6 ヵ月
○有効率
眼瞼痙攣:90 %
片側顔面痙攣:85 %

スライド7、ボトックス注射の短所
○治療費:約 5万円
→保険適応( 3 割)で 1.5 万円

○1 回で永久に効果は持続しない
→再投与が必要(2ヵ月開ける)
ーーーーーーー
以上が敷島先生のスライドの中の眼瞼痙攣に関連する部分です。
清澤注:スライドの内容をありがたく借用させていただきます。

○開瞼失行は眼を開く動作が自分の意思でできないという疾患で、その多くは単独には出現することがなくて、顔面けいれんの重症例に合併して見られることがあります。
○通常、眼瞼ミオキミア(眼輪筋波動症)とチックにボトックスは用いません。
○使用される内服薬にはリボトリール、アーテン、抑肝散加陳皮半夏などがありますが、いずれにも有効とするエビデンスはなく、神経眼科学会が作ったガイドラインでも「まずは内服」ではなくて「最初からボトックス注射」が薦められ、必要に応じて内服を加える様に指導されています。
○手術には眼輪筋切除術がありますが適応症例は限られた重症な症例です。片側顔面けいれんでも第一選択はボトックスであり、重症例でジャネッタ手術(顔面神経圧迫除去手術)が行えるケースがあります。

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