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2015年3月28日

6408: GA/HbA1c比が大きいと糖尿病網膜症が進展しやすい:そうです

MT Proというネットニュースによれば食後血糖値を反映するGA/HbA1c比が大きいと
無題
糖尿病網膜症が進展しやすいのだそうです。ただしこれはふつうの太った成人に見られる2型ではなく、「急性発症1型糖尿病患者」を対象としたお話です。また、グラフを見ると糖尿病性網膜症を持たない群の分布がGA/HbA1c比の低い部分に集中しているので、一見P値などでは正の相関有りと読めますが、糖尿病網膜症の進展した例(中から上の段)におけるこの値(X軸)の分布が右上に寄っているわけではないように私には見えます。読者はどう思われますでしょうか?

出典:http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2015/M48130131/

GA/HbA1c比が大きいと糖尿病網膜症が進展しやすい

 急性発症1型糖尿病患者を対象に,グリコアルブミン(GA)値と糖尿病網膜症との関連を検討した東京都済生会中央病院内科部長の島田朗氏らは,HbA1c値とGA値の乖離が大きいほど網膜症が進展しやすい可能性があることを,第20回日本糖尿病眼学会総会〔3月6〜8日,会長堀貞夫氏〕のシンポジウム「糖尿病網膜症の発症・進展に関与する因子」で指摘した。

GA/HbA1c比は空腹時と相関しない

 1型糖尿病患者を対象に,強化療法群と標準療法群における網膜症の発症・進展抑制を検討したDCCT(Diabetes Control and Complications Trial)では,HbA1c値が同じでも強化療法群で進展例が少ないとされた。島田氏は標準療法群では食後血糖のコントロールが不十分であった可能性があると指摘した。

 GAはHbA1cより短期間の血糖状態を反映する指標として知られているが,食後血糖の評価にも有用であるという。

 そこで同氏らは,平均GA値とHbA1c値の比(標準GA/HbA1c比約3)を用いて,GA値とHbA1c値の乖離が食後高血糖に関連するか否かを検討した。

 就寝前(食後3時間)については,高値群において,GA値と高血糖が有意に相関しており(P=0.023),食後血糖を見るにはHbA1c値だけでは不十分であることがうかがえた。

 さらに同氏らは,急性発症1型糖尿病患者80例を対象に,食後血糖による糖尿病網膜症への影響を検討。その結果,網膜症の進展とGA/HbA1c比は正の相関を示し,その比が大きいほど進展しやすいことが明らかになった(図,P=0.0166)。
M48130131-P01
 この結果を踏まえ,同氏は「GA/HbA1c比が大きい,すなわち食後高血糖の糖尿病患者では,網膜症への介入が求められる」と述べた。

補追:
グリコアルブミン(GA)値;グリコアルブミン(Glycated Albumin:GA)は、血糖コントロール状態を知るため の指標のひとつであり、1ヶ月前(特に直近2週間前)から採血時までの平均血糖状態 を反映するとされています。

HbA1c値:グリコヘモグロビン検査(HbA1c:ヘモグロビン エー ワン シー)(検査方法:採血) HbA1cは血液中で酸素を運ぶ「ヘモグロビン」とブドウ糖が結合した物質で、過去1,2カ月の血糖コントロールの状態がわかります。長期間の血糖コントロール状態がわかることで、糖尿病治療の貴重な情報源になります。

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