「崖っぷち医院 ただいま経営立て直し中!」 という異色の記事がありました。
そのシリーズで今回は「花粉症患者は眼科に行かない」が世間の認識? (2015/3/18) なのだそうです。(http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/clinic/saiken/201503/541091.html)
患者さんには冗談じゃない花粉の飛散状況なのですが、当医院には現在も花粉症の患者さんが多数来てくださって3月はかなり混雑しています。点眼液の他、経口抗アレルギー薬、点鼻薬も同時に処方しています。5月末ないし6月からは、今年の花粉症に苦しまれた患者さんを対象に、希望者を募って舌下免疫療法を始める事も計画しています。
さて、この記事の末尾で著者は「患者の声、職員の声、メディア、ネット、地域住民などから様々なヒントが発信されている。しかし、それに気付くクリニック経営者は意外と少ない。」と述べています。これは、相当な真実であり、開業医の院長としては心すべき点であると思いました。
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さて、上記の記事の要点を清澤流にまとめてみますと:
「眼科に行ったことがないけれども受診が必要な人」に来てもらう方法を考る。眼科を受診した人の後ろには、「潜在的な新患」がもっといるはず。
◎40歳以上で眼底写真を撮っていない人
眼科でチェックした方がよいのは、成人であれば緑内障の有無、子どもであれば就学前の視力。これをターゲットに設定。お知らせをホームページのトップに載せ、詳細を記したページにリンク。同様の院内掲示を出し、パンフレットも作成して渡す。:とのこと。
◎「手術をしていない眼科医」の立場から情報発信
著者の医院ではレーシックや、就寝時に近視矯正する「オルソケラトロジー」は行っていないが、パンフレットをもらい常備するとのこと。
「近視の度数が分かれば、手術が可能か大体のことが分かります」と掲示すると、相談が出てくる。手術をしていない眼科医の意見も聞いてみたいという人が結構いる。
◎花粉症;世間では花粉症患者は眼科に来ないと思われている。
ステロイド点眼薬を使わなくてはならないほど重症であれば、眼科診察が必要。内服薬も出すことをホームページに掲載。ブログにも書き、シーズン前から掲示を出し、初診時の問診で「花粉症あり」と答えた人には花粉症の治療方針のリーフレットを手渡す、と。
◎ホームページで疾患のセルフチェックは可能?
視力検査やドライアイのチェック検査はネット上に存在する。ホームページに載せても、実際に見てもらうためにはさらに工夫が必要だと。
【「気付く経営者」と「気付かない経営者」】
クリニック経営は至るところにヒントがある。患者の声、職員の声、メディア、ネット、地域住民などから様々なヒントが発信されている。それが、自院の新たな価値創造につながる可能性を秘めた「発想の転換ネタ」ともいえる。しかし、それに気付くクリニック経営者は意外と少ない。「気付き」を得るためにはトレーニングが必要であると。
以上はメディファーム(株)裴 英洙さんの記事の抜き書きです。
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