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2015年3月21日

6388:亀裂見え始めた「イスラム国」ビジネス:という記事

亀裂見え始めた「イスラム国」ビジネス:という記事がロイターにありました。武装集団が目標を達成するため、武器、資金、戦闘員、政治的正当性など広範なリソースを必要とし、それを得るための手段は、強奪、バーター取引、外部からの供与の3カテゴリーだと解説し、現在それが枯渇しつつあると結論しています。この記事を読むにつけても私はダーイッシュ(イスラム国)と水滸伝の梁山泊の類似性に思いを致すのであります。

2015年 02月 23日 18:15 JST Ora Szekely[20日 ロイター]

その要点は::

 過激派「イスラム国」は、強奪した油田からの石油収入や人質の身代金に大きく依拠してきたが、そうした戦略はますます維持不可能になりつつある。

過激派組織「イスラム国」は自分たちの残虐行為を絶え間なく世界に見せつけてきた。しかし、強気一辺倒の彼らの公式声明とは裏腹に、イスラム国は戦略的に自分たちをどんどん追い詰めているように見える。

イスラム国の勢力拡大はこれまで、強奪や盗みに大きく依拠してきた。石油収入や、略奪した金品、人質の身代金などを主な資金源に、非常に短期間で大量の戦闘員を集めてきた。しかし、空爆と原油安による石油収入減、また、身代金という主たる資金源も断たれているかもしれない。

◎武装集団は目標を達成するため、武器、資金、戦闘員、政治的正当性など広範なリソースを必要とする。こうしたリソースを得るための手段は、大まかに言えば3つのカテゴリーに分けられる。

1)強奪:一部の武装組織は、自分たちに必要なものは盗み、農家から収穫を略奪したり、身代金目的でジャーナリストを誘拐したりする。主に彼らは強奪に頼ってきた。しかし、この手段は今後ますます難しくなるだろう。彼らがすでに奪い取ったリソース、つまり石油や現金、人質も、簡単には再生できない。残虐行為を繰り返せば、現地住民の幅広い支持を得るのは極めて難しくなると気づき始めている。

2)バーター取引;国家に戦闘部隊として自分たちを売り込み、見返りに資金や武器を入手する。現在では、取引に応じる無法国家はどんどん少ない。

3)外部からの供与:有権者や政府に対し、大義実現のための政治的・物質的支援の自発的提供を求める。献金は、イスラム国の収入全体から見ればわずか。アラブの君主国は、「カリフ制」の復興というイスラム国が掲げる主張を、脅威と感じている。

◎イスラム国に自己改善の意志はあるのか?実現できるのか?

過去には、自己改革に成功した武装組織もある。ヒズボラとハマスの両組織が持ち合わせていた合理的な指導部と団結力は、今のイスラム国からは見えてこない。

イスラム国には比較的短期間のうち、イラクの旧フセイン政権の残党やアルカイダの不満分子、地域の犯罪者や欧州の反抗的な若者が流れ込んだ。イスラム国の指導部に方針を変える意志や力がなければ、今後も暴力と強奪に訴え続けるのだろう。そこで得られるものは減っていく一方だ。

*筆者は、マサチューセッツ州ウースターのクラーク大学政治学の助教。

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