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2015年1月24日

6223: 検診で薬なぜ?;の記事を見ました。

検診で薬なぜ?:という意見が読売新聞の「私の医見」に出ていました。ごもっともなお話だと思います。この件について考えて見ます。

もともと、数年前に区の眼科検診が始まったころには、指定された項目の検診項目だけを行い、その結果の異常についてさらに深く調べたり、薬の処方をする場合には新たに患者さんからの申し出を受けて、他日に診察が始まる仕組みになっていました。

その後、検診に加えての検査が比較的容易にかつ連続して同日に行えるように江東区では変わっていったのであったと私は記憶しています。そのような中で、多少の目が乾くという訴えに対してもこの眼科医院ではドライアイの目薬を処方したもののようです。

この患者さんがおっしゃる通り、点眼薬は患者さんの主訴に基づいて出されるべきものなので、この場合、本人が希望されないならば本来処方する必要はない訳なのです。

しかし、すべての点眼薬にその話が通用するかと申しますと実はそうではないのです。もし患者さんの持っている疾患が正常眼圧緑内障である場合には、話が全く違ってきます。緑内障では視野の欠損が徐々に進行しますが、患者さん本人はめったにそれには気が付くことが出来ません。ですから、せっかく検診で緑内障が発見されても、緑内障の点眼薬を継続して使ってはいただけないでしまう場合も少なからずあるのです。もちろん患者さんにその薬の持つ意味が十分に説明されねばならないことは言うまでもありません。

患者さんにはただ単に、「希望しない不要な薬が処方された」という前に、「その点眼は不要なのではないか?」という事を受付で代金を支払うときにでも、薬局で薬を受け取るときにでも今一度問い返していただきたいと思います。そう問われれば、あるいはその処方は取り消されたかと考えます。その医師の答えに納得してから点眼薬は受け取っていただきたいと思います。

先日もそのようなケースで、「患者さんが緑内障であると納得していないが?」という薬局からの電話がかかってきました。もちろん一通りはお話したのですが、来週の緑内障外来で丁寧に説明しなおしてもらう予定で、詳しい説明を省いていたケースです。「結果として患者さんに理解されていなければ、説明したことにはならない。」と、大変反省したものでした。
ーー記事の引用ーーーー
検診で薬なぜ 東京都目黒区 主婦 60

 先日、区から無料検診の案内をもらった。受診する眼科に問い合わせると、何かあった時のために、保険証を持参するようにと言われた。

 検診では異常なしとのことだったが、会計の際に目薬を3本渡され、1050円を請求された。ドライアイ用の点眼薬だったが、きちんとした説明はなく、なぜ薬が出されたのか、家に帰ってから疑問に思った。もらって喜ぶ人もいるかもしれないが、不要ではないだろうか。

 一部の医師と患者の倫理観の欠如により、安易に薬が処方されることがある。市販品を買うより安くなるためと思われるが、健康保険の悪用で税金の無駄遣いだ。世界に冠たる日本の国民皆保険制度を守るためには、制度に甘えない意識の変革が必要ではないか。
ーー引用終了ーー

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