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2015年1月17日

6200: 今日の話題は毛髪のパーマについて

あまり必要な知識ではないのですが、今日の話題は毛髪のパーマについて。今日はその概要の説明を聞く機会がありました。

clink この説明と円錐角膜の治療にもちいられるクロスリンキングというビタミンB2(リボフラビン)を点眼しておき、そこに紫外線を掛けてコラーゲン分子間に架橋を作って角膜を強靭にするという方法との類似性が面白いと思いました。しかし、この架橋がどの分子構造間でできるかというメカニズムに言及した日本語のページは有りませんでした。(調べてみるとIOVS誌にクロスリンキングのメカニズムがあります(Mechanisms of corneal tissue cross-linking in response to treatment with topical riboflavin and long-wavelength ultraviolet radiation (UVA). http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2869064/)、それを紐解くとわかるかもしれません。フリーラジカルがコラゲン分子を攻撃して、結合を作るような絵になっていますが?)

(この話については2014年10月12日の5909:円錐角膜の角膜クロスリンキング治療の話を加藤直子先生に伺いました:に記載しました。https://www.kiyosawa.or.jp/archives/54241282.html)

さて、先ずご存知のように毛髪にカールを与える目的で行われるのがパーマネントウェーブ、いわゆるパーマですね。調べてみると、これは戦前に米国で始まり、日本にも入っては来ました。しかし、太平洋戦争中は敵性の技術として敵視され衰退。そして戦後に再び窯を被る加温タイプが隆盛を迎えます。私等の母親の時代がそれだったのでしょう。

 しかし、現在もちいられるのは髪を柔らかくするのに熱を使わないコールドパーマと呼ばれる方法の様です。しかも、なんとその方法が普及したのは昭和30年代以降なのだそうです。

パーマのしくみというページを見ますと、毛髪は次の4つの化学結合で、形を保っています。
① ペプチド結合
② シスチン(S-S)結合(システイン2分子が結合したもの。パーマでは1剤の還元剤によって切断され、2剤の酸化剤で再結合してS-S結合に戻ります。)
③ イオン結合
④ 水素結合

此処にはやや面倒な説明が入ってくるのですが、パーマでは4つの結合のうち3つの結合をまず切断します。
 美容技術の中で最も効率的に髪を軟化する薬剤がパーマ剤です。 そこでもっとも重要なのが②のS-S結合で1剤の還元作用で切断します。 強いパーマ剤でも髪のシスチン結合は約20%しか切断されていないと言います。

仕上げの2剤の酸化剤で戻せるのは、シスチン(S-S)結合だけです。pHを等電帯(pH4.5~5.5)にし、髪をドライにすることで、イオン結合と水素結合は元に戻ります。

パーマ剤の分類

パーマネントウェーブ剤の1剤の有効成分はチオグリコール酸塩類またはシステイン類だそうです。

1剤は、チオグリコール酸またはシステインを含有しており、これでS-S結合を切って毛髪をやわらかくしてから、カールに巻いて屈曲を施します。次につける2剤の主成分は臭素酸ナトリウムまたは過酸化水素で弱酸性に戻しながらS-S結合を再び結びつけます。
こうして希望する毛髪のカーブを固定するという事でした。

円錐角膜治療に用いるクロスリンキング法との類似性が面白いと思いました。

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