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2015年1月16日

6196:「拡散テンソル核磁気共鳴画像でとらえられる網膜色素変性における視放線の変化」がアクセプトにされました

慶祝:2015年1月12日に「拡散テンソル核磁気共鳴画像でとらえられる網膜色素変性における視放線の変化(大野直則ほか)」の論文の英国眼科雑誌(BJO)へのアクセプトが得られました。以下がその採用通知です。下に続く記事は同じテーマで2013年日本眼科学会総会に発表したときの学会抄録です。

 同様の方法で調べた緑内障での視放線変化に関する論文(村井他)は先にJJOに掲載され多くのダウンロードがなされています。

12-Jan-2015

Dear Dr. Naonori Ohno,

Re: Manuscript ID bjophthalmol-2014-305809.R3 – Alteration of the optic radiations using diffusion-tensor magnetic resonance imaging in patients with retinitis pigmentosa

We are pleased to accept your article for publication in the British Journal of Ophthalmology.

Your paper will be now sent for editing and typesetting and you will receive a proof to check in about 10 days; please check your junk mail if you have not received your proof within this time, as this is an automated email.

演題名:網膜色素変性症患者における視放線軸索密度の変化
ショートタイトル:網膜色素変性症の視放線変化

大野直則、村井秀樹、鈴木幸久(東京医歯大)
徳丸阿耶(健康長寿研放射線)
石井賢二 (健康長寿研PET)
清澤源弘(清澤眼科医院)、望月 學(東京医歯大)

目的
網膜色素変性症は遺伝子変異に伴い網膜の視細胞および色素上皮が進行性に変性する疾患であるが、網膜の変性に伴う脳の器質的変化についてはこれまであまり調べられてこなかった。頭部MRIを用いて網膜色素変性症患者における視放線の変化について調べた。

対象と方法
網膜色素変性症患者12例(男性5例、女性7例、平均年齢58.2歳)を対象とし、健常人28例(男性19例、女性9例、平均年齢55.3歳)を正常群とした。拡散テンソルMRIを撮影し、左右の視放線の前部と後部に関心領域を設定して、それぞれの部位のFA (fractional anisotropy)値を求め、網膜色素変性症群と正常群とのFA値の差をMann-Whitney U検定およびBonferroniの多重比較法を用いて検定した。

結果
視放線のFA値の平均値は、網膜色素変性症群で右前部0.473, 左前部0.478, 右後部0.432, 左後部0.443、正常群ではそれぞれ、0.541, 0.544, 0.511, 0.507であった。網膜色素変性症群の視放線のFA値は、これら4か所全てにおいて、正常群と比較して有意に低下していた(右前部P = 0.0012, 左前部P = 0.0008, 右後部P = 0.0004, 左後部P = 0.0004)。

結論
FA値の低下は軸索密度の減少を反映しており、網膜色素変性症患者において網膜や視神経の変性だけでなく、視放線の変化も存在することがわかった。

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