お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2014年12月14日

6114 眼瞼痙攣、片側顔面痙攣と緑内障の合併 西尾聡子ほか

無題
1、O-6-6 眼瞼痙攣、片側顔面痙攣と緑内障の合併 西尾聡子1)、赤井久美子1)、江本博文1,2)、木村至3)、清澤源弘1,2)
清澤眼科1)、東京医歯大2)、順天堂浦安3)
12月13日(土)第一会場

抄録は以下の通りです

目的:眼瞼痙攣、片側顔面痙攣ではしばしば緑内障の合併が見られる。その頻度がどの程度かを調査する目的で当院で眼瞼痙攣ないし片側顔面痙攣にて加療中の患者のデータをレトロスペクティブに検討した。
方法:当院にて過去一年間にボトックス注射の治療を受けた眼瞼痙攣患者1046名(男279名、女749名)および片側顔面痙攣患者766名(男233名、女533名)のうち緑内障と診断を受け治療を受けている患者を抽出した。該当する患者は55名であった。眼瞼痙攣ないし片側顔面痙攣患者および、緑内障を併発している眼瞼痙攣ないし片側顔面痙攣患者のカルテを性別、年齢で分け比較検討を行った。
結果:眼瞼痙攣患者では男性は28,4%、女性は71,6%、平均年齢は53歳、片側顔面痙攣では男性は30,3%、女性69,5%、平均年齢は59,9歳。一方、緑内障を併発している眼瞼痙攣患者では、男性は26,2%、女性は73,8%でありその平均年齢は69,3歳、また緑内障併発の片側顔面痙攣患者では男性は30,4%、女性は69,5%であり、平均年齢は74,2歳であった。当院における眼瞼痙攣患者の緑内障有病率は4,0%、片側顔面痙攣患者の緑内障有病率は1,70%という結果となった。
考察:Lee Mらは保険請求の資料から眼瞼痙攣患者における緑内障危険率は、正常人に比し、1,6倍であると報告した。眼瞼痙攣および片側顔面痙攣患者には緑内障が多い印象があったにもかかわらず、今回のカルテ調査では、眼瞼痙攣患者および片側顔面痙攣患者における緑内障有病率は平均すると約3%であり、多治見スタディーと比し、大きな差は見られなかった。しかし、眼瞼痙攣で受診する患者では痙攣に目を奪われがちであり、緑内障が見落とされることがないよう注意が必要である。

清澤の印象記;
 眼瞼痙攣などでも緑内障の合併を見ることがしばしばあります。当医院でボトックス治療をした約1000例に及ぶ患者さんでの緑内障合併を検討しました。頻度が高いという報告も過去にありましたが、この結果ではほぼ多治見スタディーの頻度と同等でした。

 会場での反応としては、結果の内容には目新しいことがないのですが、対応総数が多いという評価を頂けました。

 一方、一般診療所では開瞼困難のために視野が悪い症例が誤って緑内障としてすでに処方されているケースもあるから逆の注意も必要である、という若倉先生のコメントをいただきました。

Categorised in: 未分類