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2014年12月8日

6104 角膜浸潤にタクロリムス、浸潤減少

6104 角膜浸潤にタクロリムス、浸潤減少
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清澤のコメント:EKC後に角膜に点状角膜炎の白斑が残るのを見ることは稀ではありません。今までステロイド点眼を使って追いましたが、今度はこのタクロリムスを使ってみてもよさそうです。市販の結膜増殖に使うタリムス点眼薬の濃度は0,1%なのでこの記事の3倍です。

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2014年10月27日

文献:Ghanem RC,et al.Tacrolimus for the Treatment of Subepithelial Infiltrates Resistant to Topical Steroids After Adenoviral Keratoconjunctivitis.Cornea. 2014 Nov;33(11):1210-3.

 副腎皮質ステロイド点眼液の減量に抵抗性を示す、アデノウイルス角結膜炎後の症候性角膜上皮下浸潤患者7人(10眼)を対象に、0.03%タクロリムス外用薬の使用を非無作為化非比較介入症例シリーズで検討。6人(8眼)で治療は成功した。遠見矯正視力は統計的有意に改善(P=0.001)、浸潤スコアは有意に減少した(P=0.011)。

原文(専門誌)は末尾に引用します。

◎ タリムス点眼液0.1%とは
区分 : 眼科用剤/免疫抑制剤/春季カタル治療剤

概説 アレルギーをおさえる目薬です。春季カタルに用います。

作用 春季カタルは、毎年春になると悪化する重いアレルギー性の目の病気です。激しいかゆみや充血を起こすほか、乳頭増殖といって まぶたの裏側に石垣のような隆起(乳頭)がブツブツできるのも典型的な症状です。特にその大きさが1mm以上のものを“巨大乳頭”といいます。

この目薬は、免疫抑制薬を有効成分とする春季カタル治療薬です。アレルギーなど免疫反応にかかわるホルモン様物質(サイトカイン)の産生を抑制する作用があります。目のかゆみ、充血、涙目などの症状を軽減するとともに、乳頭増殖を抑える効果が期待できます。

特徴 免疫抑制薬のタクロリムスを点眼薬として開発した製剤です。巨大乳頭が認められ、従来の抗アレルギー薬では効果不十分な重い春季カタルに適応します。一般的な花粉症を含め、中等度までのアレルギー性結膜炎には用いません。

【注意する人】

目に感染症があるときには用いません。感染症を悪化させるおそれがあるためです。また、緑内障のある人は、定期的に眼圧検査をおこなうなど慎重に用いる必要があります。妊娠中は使用できません。

【使用にあたり】 •点眼方法や点眼回数は、説明書に従ってください。ふつう、1日2回点眼します。懸濁液ですので、よく振り混ぜてから点眼しましょう。
•できるだけ仰向けの状態で点眼するようにします。1滴点眼したあと、ゆっくりと目を閉じ、まばたきをしないで1~5分間そのまま目を閉じていてください。このとき、目頭を指で押さえておくとよいでしょう。そうすれば、鼻や口に薬が回らず苦い思いをしなくて済みますし、全身性の副作用の予防にもなります。
•特別な指示がなければ1滴で十分です。うまく命中しなかったときだけ、もう1滴さすようにすればよいでしょう。
•点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意しましょう。
•他の目薬と併用しているときは、少なくとも5分以上間隔をあけ点眼してください。
•点眼液が目の回りに付いたり、目からあふれ出たときは、すぐ拭き取るようにしてください(皮膚がかぶれることがあります)。
•コンタクトレンズを装着している場合は、点眼前にいったんレンズをはずし、十分な間隔をあけてから再度装着してください。

【備考】

春季カタルはアレルギー性結膜炎の一種であり、その原因として杉花粉などが考えられます。治療には、各種の抗アレルギー薬やステロイド点眼薬が使われ、特に重い症状に限りタリムス点眼液(この薬)が新たな選択肢として加わります。ステロイド点眼薬と同様、長期投与は慎重におこなう必要があります。

効能 春季カタル(抗アレルギー剤が効果不十分な場合) •眼瞼結膜巨大乳頭の増殖が認められ、抗アレルギー剤により十分な効果が得られないと判断した場合に使用すること

用法 用時よく振り混ぜたのち、通常、1回1滴を1日2回点眼する。

副作用 目の異常感が半分くらいの人に現れます。熱感や異物感、違和感といった症状です。多くは一過性で、徐々に慣れてくることが多いようですが、つらいときは継続の可否を含め医師とよく相談してください。

とくに治療が長期にわたるときは、目の感染症の発現に十分な注意が必要です。重篤なヘルペス性角膜炎や細菌性角膜炎を起こすおそれもあります。普段とは違う激しい痛み、目がかすんで見えにくい状態が続く場合などは、すぐに受診しましょう。

•目の熱感、異物感、違和感、かゆみ、刺激、涙が出る
•目の感染症(ヘルペス性角膜炎、細菌性結膜炎、眼瞼ヘルペス、麦粒腫など)

原論文
Cornea:
November 2014 – Volume 33 – Issue 11 – p 1210-1213

Clinical Science
Tacrolimus for the Treatment of Subepithelial Infiltrates Resistant to Topical Steroids After Adenoviral Keratoconjunctivitis
Ghanem, Ramon Coral MD, PhD*; Vargas, Juliana Ferreira da Costa MD†; Ghanem, Vinícius Coral MD, PhD*

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