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2014年11月16日

6015 前眼部 第68回臨床眼科学会のポスター その1 

第68回臨床眼科学会のポスターをスキップしながら気になった演題の抄録をおさらいしてみます。

1、ドライアイ
○展示1-1  QOLに関与するドライアイ症状 加藤弘明( 京都府医大)
 開瞼困難、眼疲労感、眼重感、羞明(いずれも0,0001以下)とのこと。理解できる結果です。眼瞼痙攣に関しても同じ分析ができるかもしれないと思いました。

○展示1-5 ジクアスとムコスタの併用療法 山本裕樹( 西葛西井上眼科病院)
 私は普通「ヒアレイン」+「ジクアス」か「ヒアレイン」+「ムコスタ」と考えますが西葛西井上眼科病院ではジクアスとムコスタを重ねてみたようです。62例で、改善40,8%だそうです。このくらいの数やプロトコールなら家でも集まりそうな感じです。

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○展示1-6 OCTによる涙液メニスカス動態 吉田達彌( 東京大)
OCTと涙液メニスカス?トーメイの前眼部スウェプトソースOCT「CASIA」ならメニスカスの体積が測れるのだそうです。保険収載があれば買えるのにという所。ドライアイ、殊に眼瞼痙攣のある例では私もフルオ染でメニスカスは毎回見ておりますが。

3、眼アレルギー・CL
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○展示3-1 エピナスチン点眼薬と自覚症状 稲田紀子( 日本大)
エピナスチンとはアレジオンのこと。点眼開始後2日目から総合重症度の改善が見られ、点眼アドヒアランスに関する使用感もよいそうです。発表での一般名の使用は当然ですが、調べて納得できました。

5、角膜感染症
○展示5-6 オルソKレンズにおけるアメーバ 寺内亜佳里( 筑波大)
 こんな症例も出ておりますか?慎重に行いましょう。2例、偽樹枝状角膜潰瘍と角膜実質表層のび漫性混濁、上強膜充血。治療は0,02%PHMB。(注記:アカントアメーバ角膜炎は、治療開始が遅れれば難治性であるため、初期段階で診断し、早期に治療(抗真菌薬、消毒剤、病巣掻破)を開始しなくてはならない。)

白内障手術(2)
○展示8-5 フェムトレーザー白内障手術 湯田兼次( きくな湯田眼科)及び、展示8-6 LenSx®によるLRI 山崎健一朗( 大宮七里眼科)
 個人の診療施設でもフェムトレーザーを白内障手術に使う所が複数出てきているのですね。大宮七里眼科は角膜輪部減張切開も併用したとしています。今のところこの機械は高価でもあり、すぐに普及するとは考えられてはいませんが、今後の動向には注目です。

9、白内障・視機能
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○展示9-3 透明眼と白内障眼の実用視力 高橋 舞( 金沢医大)
 実用視力はAS-28(Kowa)で平均視力FVAと視力維持率VMRを測定。ともに加齢に伴い低下。わたくしは、既に保険は未収載ですが、コントラスト感度を使っていますが、この実用視力測定も患者さんに状況を説明するのには有用であろうと思っています。

10、白内障手術(3) その他
○展示10-4 トリパンブルー水晶体前嚢染色 高原眞理子( 都公社大久保病院)
トリパンブルー水晶体前嚢染色をしてtortional phacoを使用。核硬度の高いもので、染めた群での内皮減少が有意に高かったと言う。しかし、tortional phacoを使った本報告では内皮の減少率が従来の報告より少ない傾向があったという。このままですと、トレパンブルー不利ですね。しかし、事前にトレパンブルー染色施行群と非施行群を無作為に選択してないと、あとから核の硬度をそろえても、「トレパンブルーを使わざるを得なかったような他の要素が除外できてはいない」と言われるかもしれません。

11、IOL縫着・強膜内固定
○展示11-3 強膜内固定術後のIOL傾斜と収差 大房理恵( 筑波大)
私は現在白内障手術を手掛けてはおりませんが、この強膜内固定は最近注目されているようです。この発表の結果では、逢着術よりも境膜内固定のほうがレンズの傾きが少なく、工学的に優れているとしています。

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