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2014年11月7日

5994 特殊な眼科医からの眼についてのお話(辻英貴先生)を聞きました。

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特殊な眼科医からの眼についてのお話という講演を、がん研究所有明病院眼科部長の辻英貴先生に伺ってきました。平成26年11月7日の第3回江東区医師会眼科医会講演会で清澤の聴講記です。

第一部は
眼瞼にはマイボーム腺、ツアイス腺の2つの脂腺とモル腺という漿液性の汗腺があります。
霰粒腫を持つ病的なマイボーム腺の開口部には閉塞と肉芽形成が見られ、その結膜はベルベッティーな充血が見られます。霰粒腫は時間的、空間的、肉眼的な多発が特徴です。
Deep chalazionは深い部分の霰粒腫、Internal chakazionは結膜側に出る霰粒腫です。
診断のポイントとして嚢胞との比較があげられます。嚢胞は丸く膨らみます。
霰粒腫の処置としては脂肪肉芽を取り去ることです。1)皮膚アプローチは皮膚の表面変化の強い症例に行います。睫毛付近にある場合も適応できます。2)結膜アプローチなら脂肪肉芽を全摘しましょう。組織修復はレッセフェール「為すに任せよ」という言葉もあります。一方、オープントリートメントでは、脂漏性角化症なのか?、BCCなどなのかを病理できめることが大切です。

脂腺癌、基底細胞癌(色素沈着、堤防状隆起)などの話をします。それにはOculoplastic surgery領域の知識も必要です。
まず、カトラーベアード法があります。これは1955年に原著が出ており、下瞼の皮膚を下瞼縁の下を通して有茎で上瞼の欠損部分に移すものです。シリコンチューブも涙道の再建に有用です。
オゼックスは:(トスフロキサシンで、小児に適応がある、小児の内服に適した抗菌薬です。
またムコスタは上眼瞼のSCCに対する眼形成後の傷んだ角膜に有効です。

第2部
此処では眼瞼腫瘍 脂腺癌、基底細胞癌などについて話します。欧米ではBCC(基底細胞癌)が多いですが、、日本の報告ではSCまたはBCCが最多です。

脂腺癌:これにはび漫性炎症類似型や突出型がある。(治りにくい眼瞼縁炎にみえる。)
仮面症候群はこのような病態にも使われます。
基底細胞癌や扁平上皮癌(結膜)もあります。

悪性リンパ腫の特徴はモールディングと言って、周りの構造物で型を取ったように組織の間に入り込むことです。MALTリンパ腫は性質の穏やかな悪性リンパ腫の一つの型
CALTに抗原が出会うと炎症が起きるような反応をします。
マントル細胞リンパ腫は目の周りに土偶様と表現される腫脹を起こす特殊なものです。このほかにEBVに関連したものもあります。
結膜リンパ腫はサーモンパッチを形成し、また眼窩内と眼窩外を結ぶダンベル状の形を取るものもあります。

眼内の悪性リンパ腫:では硝子体混濁や網膜出血が見られます。硝子体細胞をパパニコロウ(染色)分類で見るとわかります。難治性ブドウ膜炎ではこの可能性にも注意が必要です。

腫瘍の眼内転移について:男性は肺原発が多く、脈絡膜の転移巣が先に見つかることもあります。女性では乳がんが多く、多発転移が見られ、その進行は遅いのが特徴です。原石水晶様の増殖型を見せることもあります。

眼窩への浸潤症例提示:
エピテーゼは本邦ではほとんど用いられてはいません。義眼は少し外斜視にしたほうがよくて、内斜視にすると強い表情の印象になります。

最後に癌研の蟹のマークはKarkinosというギリシャ語、キャンサーは英語で蟹を示します。

協賛会社の田辺さんからのエンデイングリマークス:本日の参加者は27名であったとの
こと。

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