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2014年10月31日

5973 ホットトピックス:角膜移植とドライアイ ビジョンケアセミナー セッション5

ホットトピックス ビジョンケアセミナー2014 セッション5images(図はDSAEKの概念図)

1、角膜移植10年の歴史と未来 村上昌 (順天堂大学教授) 
11:4512:35

角膜移植は角膜パーツ移植、再生医療と最先端の分野である。

水泡性角膜症に対する手術治療の歴史を考える。

2006から DSAEK(Descemet”s Stripping Automated Endotherial Keratoplasty)マイクロケラトームで角膜の上皮側から実質までを切り薄くする。前房にグラフトを入れてから空気を入れて実質側に密着させる。複数の術者が行える。
Descemet”s Membrane Endothelial Keratoplasty (DMEK):まだチャレンジング

2012年では順天堂大学で全層14例、DSAEK30例とDSAEKが優勢である。
対象は偽水晶体水泡性角膜症、アルゴンレーザーイリドトミー後の内皮障害、移植失敗後症例である。
全層移植では層離開は10%にもなるだろう。それに比べてDSAEKは安定している。
という訳で、高齢の80歳でもDSAEKで移植ができるようになった。
これならば角膜移植も優位眼に対してもできる。
米国では主流であるプレカットセンターは日本にはまだ整備されていない。

LI(レーザーイリドトミー)後の症例に対するDSAEK
古い例でも、再発例でも結構良好な結果が得られる。

入れたグラフとが外れないように、角膜に糸をかけてグラフトを固定することもある。

清澤のコメント:知らないうちに角膜移植は全層角膜移植からDSAEKの時代に代わっていたという事のようです。おいて行かれないためには、このような講演会で新しいトレンドを聞くという勉強が臨床医にも必要です。

2、ドライアイ診療の10年の軌跡 大橋裕一 愛媛大学教授

ドライアイの歴史
1900シルマー試験の公安
1930シェーグレン
1990 ヒアレイン上市 ドライア診断基準
1995 「涙液層の質的・量的異常によって引き起こされる角結膜上皮障害」ドライアイ研究会の定義
―――― 涙点プラグ
2006 「様々な要因による涙液および角結膜上皮の慢性疾患であり、眼不快感や視機能異常を伴う」:自覚症状を含めた診断基準
2010 ジクアソホル(ジクアス)、レバミピド(ムコスタ)。
ヒアレインは涙液の安定性を増す。
イーグルビジョンの各種プラグ発売も重要。
ドライアイのコアメカニスムの認識が日本(涙液層不安定化説)と米国(炎症説)は違う。

ドライアイは視機能低下の病気である。
光学的な表面の不安定が見られる、
現代のドライアイは実用視力検査や波面センサーで分析される。

涙液層は3層(油層、水層、ムチン層)から2層(油層、水ムチン層)に認識が変わった。
ジクアスは:ムチンを増やす。
ムコスタは:分泌ムチンが増える、抗炎症作用も。

TFOTについて概要は
スポットブレーク;ムチン障害
エリアブレーク;高度涙液減少
ラインレーク;涙液減少
ランダムブレーク;蒸発更新

涙腺⇒貯留⇒蒸発
     ⇒排出
⇒吸収

DQS(ジクアス)のようなP2Y2受容体アゴニストは涙液側への水の動きを増す働きがある。

清澤の印象:日米での認識の違いや、各ブレークの意味など覚えること満載な講演でした。

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