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2014年10月31日

5967 角結膜・感染症セッション ビジヨンケアセミナー4(下村嘉一、星最智先生) 聴講印象記

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角結膜・感染症セッション ビジヨンケアセミナー4 聴講印象記です。
(2014、10、26午前10:55-11;45に講演)

角膜感染症10年の軌跡と未来 下村嘉一先生

初めに意識調査
Q カラーコンタクトでの角膜感染症を見たことのある人 85%がある
Qチェックメイト・ヘルペスアイを知っているか? 33%が知っている

第1の話題)
角膜内皮炎:浸潤や血管侵入を伴わない角膜浮腫(HSV,VZV,CMVが原因になりうる)
CMV角膜内皮炎診断基準 
臨床所見;コインリージョン、角膜浮腫、内皮細胞密度減
治療:ガンシクロビル全身投与 10mg/kg/day
維持療法;

第2の話題)マイボーム腺機能不全(MGD) 
症状:慢性の眼不快感、マイボーム腺の機能が悪化(分泌減少と増加がある)
MGDの治療:温罨法など
角膜フリクテンも原因はこれである。Pアクネ菌などが出る。クラリス内服2か月で綺麗に治る

第3の話題)カラーコンタクトレンズによる眼障害
従来角膜感染は老人の1峰生だったが、今は若年・老人の2峰性になっている。若い人のコンタクトレンズ関連の感染症がでた。
グラム陰性桿菌などで起きる。

コンタクトレンズ関連角膜感染症全国調査を見ると、緑膿菌とアカントアメーバが多かった。
定期検査に関する意識は非常に低い。
不適切なレンズケアと弱いMPSが原因になっている。

2024年5月に低含水性HEMA素材のカラコンの問題点が国民生活センターによって指摘された。
酸素不足で起きやすい角膜浮腫は、低含水率HEMA素材の物の程度が重い。
点状表層角膜炎から始まる。

話題その4)角膜のヘルペスに関連して
:従来これは、三叉神経節に潜伏感染しているのだとされていたが、下村先生の考えとして、角膜に潜伏感染していたものがそこで活性化するのではないか?と話された。(下村)
眼ヘルペス感染症検査法の種々には
ウイルス分離培養、蛍光抗体法、PCR、、リアルタイムPCR,血清抗体価、免疫クロマト法などがあるのだが、特に下村先生が開発したチェックメイト・ヘルペスアイ(わかもと製薬、アデノチェックと類似の製品ですhttp://www.info.pmda.go.jp/tgo/pack/22200AMX00917000_A_01_02/参照)を推奨した。
結論:感染症は角膜診療の基本です。
清澤の印象:とてもわかりやすい講演でした。特異的な自分の考えを随所に挟み、ベテランであるがゆえに許される話の仕方をなさっておいででした。

imagesHJPGQFCW(図はフザリウム感染例:講演とは無関係)
第2の演題 コンタクトレンズ関連角膜炎の対処法
星最智先生 藤枝市立総合病院

Q1画像で起炎菌の想像がつくか? 付くという答えが94%
角膜感染の若年者ではコンタクトレンズ関連が多い。
感染源は?、感染経路は?宿主は(どこに着いたか)?、そしてその誘因は?と考えよう。

背景には;環境 眼瞼、手指、涙道などの変化がある。
問診のポイントは:既往、使用中の点眼液、全身疾患、外傷、乳幼児に接触、、などを聞く。
グラム陰性桿菌:緑膿菌やセラチアはコンタクト関連感染に多い、感染源は汚染されたレンズケース。2週間型や従来型ソフトコンタクトレンズに多い。

グラム陽性球菌:その代表が黄色ブ菌
MRSA;バンドケラトパシーなどを示すが、高齢やアトピーなど別の感染リスクを持つことが多い
肺炎球菌は:軽い外傷や小児からの飛まつ感染が見られる。

アカントアメーバ:上皮を擦過して検鏡する。汚染されたレンズケースが関連している。
放射状角膜神経炎を示すものもある。ピマリシン、クロルヘキシジン、などが有効。

清澤のコメント:最初は写真を見れば何かの見当がつきそうな気がして、解ると答えましたが、この話を聞き終わったら、知識は増えたのに、むしろ写真の特徴ではわからぬというほうに傾いてしまいました。写真と短い解説の付いた総説を探してみたくなりました。

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