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2014年10月18日

5927:正常眼圧緑内障の進行に影響する患者背景や危険因子は

1409077_face正常眼圧緑内障の進行に影響する患者背景や危険因子は
(MTpro メディカルトリビューン http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1409/1409077.html)

 「無治療時眼圧が正常平均以下の原発開放隅角緑内障に関する前向きコホート研究(LNPGS)」。3年後の中間解析が第25回日本緑内障学会で報告された。

 90例117眼が登録され、うち90例90眼(男性37例,女性53例,年齢53.9±9.8歳)を解析。中間解析として,3年経過時点の視野,視神経乳頭の変化と登録時の患者背景,検査所見との関係を検討。

 視野障害は,ハンフリー視野検査を3カ月に1回。視神経乳頭立体写真を6カ月ごと。

乳頭悪化には角膜厚が影響

 3年間の経過観察中に視野障害の進行が20眼(22%),視神経乳頭の悪化が10眼(11%)。そのいずれかまたは両者が27眼(30%)。

 視野障害で,有意差が認められた患者背景や登録時検査所見はなし。Kaplan-Meier解析で,視野障害進行は3年後で約25%だった。

 視神経乳頭は,角膜厚が悪化群で有意に薄い。その他は有意差なし。Kaplan-Meier解析で,視神経乳頭の悪化は3年後で約13%だった。

視野障害進行,視神経乳頭悪化には視野の程度MD・局所的感度PSD,乳頭出血が影響

 有意差を示した患者背景や登録時検査所見なし。Kaplan-Meier解析で,視野障害進行,視神経乳頭悪化の両者またはいずれかは約33%。

 多変量解析で。MD(mean deviation)(リスク比0.76),PSD(pattern standard deviation)(同0.82),乳頭出血(同1.82)が進行に関連。年齢,性別や屈折,中心角膜厚(CCT),平均眼圧,平均眼圧変動などは全く関連しない。進行リスクが高い因子は「初診時の視野が悪い」「初診時の視野の局所的感度のばらつきが少ない」「初診時もしくは経過中の乳頭出血の出現」。

清澤のコメント:秋田大学吉富教授のご発表です。この記事の内容は毎日の診療の参考になりそうです。患者さんには「またですか?」と言われがちなハンフリー視野検査ですが、3か月ごとの視野測定も頻繁すぎるという訳ではなさそうです。

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