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2014年10月18日

5926:抗VEGF療法の外側網膜管形成ORT有病率17%

omd_czm_july_a01_fig04(出典は下記)

抗VEGF療法のORT有病率17% 2014年8月5日  
滲出性加齢黄斑変性(AMD)患者の368眼の画像を対象に、抗血管内皮細胞増殖因子(VEGF)療法後の外側網膜管形成(ORT)について前向きコホート研究で検証(CATT試験)。104週時でのORT有病率は17.4%だった。ベースラインでの非糖尿病、低視力などが104週時でのORTリスク増加と独立して関連した(P<0.05)。

文献:Lee JY,et al.Outer Retinal Tubulation in the Comparison of Age-Related Macular Degeneration Treatments Trials (CATT).Ophthalmology. 2014 Jul 23. pii: S0161-6420(14)00526-0. doi: 10.1016/j.ophtha.2014.06.013.

清澤の調べた範囲でのコメント:
(まず、この語の正しい日本語翻訳を指摘される方がおいででしたら、下記コメント欄にて清澤までお知らせください。修正します。)

外側網膜管形成とは:Outer Retinal Tubulation (http://www.ophthalmologymanagement.com/articleviewer.aspx?articleID=105854の抄出です。上図とも)

抗VEGF抗体で治療中の患者の網膜にチューブまたは網膜下液状のものが見えることがある。SD-OCTではよく見るとouter retinal tubulation (上図)であることがあって、追加の抗VEGF抗体治療は無効である。3-D立体スキャン特にZ面画像でこの診断が確定できる。

Figure 3上図のキャプション. この患者には多くの抗VEGF抗体がもちいられていて、さらに追加が必要か?が問題であった。OCT画像上の丸いものは外側網膜菅形成であり、類嚢胞黄班浮腫ではない。これは抗VEGF抗体には反応しないから経過観察でよい。

さらに調査してみましたら、初めてこの単語が提唱されたのはArch Ophthalmol. 2009 127:1596-602.Outer retinal tubulation: a novel optical coherence tomography finding.Zweifel SA1, Engelbert M, Laud K, Margolis R, Spaide RF, Freund KB.のようです。それによると、

分岐した管状の構造が加齢黄班変性患者54人とその他の診断の患者9人の網膜外層に見られた。このbスキャンで管状にみえる高輝度の構造物は高さが40から140ミクロンで、その幅が40から2260ミクロンだった。 顕微鏡で見える構造は単純でまっすぐなものから、分岐があて、複雑な網状の構造物までがあった。通常、色素上皮の変性した部分や網膜下の線維化に掛かっていた。その管状の構造物は時間がたっても変化しない。3か月の間に受診した進行した加齢黄班変性症248人中のうち60人(24.2%)に見られた。

 変性した光受容細胞が丸や卵型に配列するのだろう。この変化をouter retinal tubulationと呼ぶことを提案するこの変化は網膜外層や色素上皮を冒す病変では一般的なものである。この構造は網膜内ないし網膜下の液体と誤診され、不必要な治療がなされやすいから重要である。;とされていました。
網膜3次元画像解析装置で黄班部病変を見る方は覚えておくとよいでしょう。

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