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2014年10月5日

5881 レバミピド点眼液が奏功した糸状角膜炎の3症例:の論文紹介

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(図はhttp://imgarcade.com/1/filamentary-keratitis/から借用です)

レバミピド(ムコスタ®)点眼液が奏功した糸状角膜炎の3症例:の論文紹介です。

清澤のコメント:

 従来から開閉瞼が不調で、糸状に角膜上皮がはがれれて疼痛が強いことを特徴とする糸状角膜炎に対してはムコスタ点眼液が非常によく効くことは巷間伝えられており、私も存じ上げておりました。点眼時に視界が白く曇る、目の周りに白い粉が残る、そして口が後から苦くなる、という3つの使いにくさも持つムコスタですが、糸状角膜炎をはじめとする痛みや充血の強い例にはよく効きます。今回、それを支持する論文が新しい眼科に出ました。

糸状角膜炎とは:角膜糸状物サンプルから,角膜上皮障害を起点として,上皮細胞成分をコアにその周囲にムチンが絡みつき,瞬目に伴う摩擦ストレスの影響下に基底細胞レベルから上皮が.離されることにより形成される。その結果,瞬目とともに糸状物が動くことで角膜知覚が刺激され,持続的な異物感を伴うようになる。(Taniokaら IOVS 2009)

レバミピド点眼液が奏効した糸状角膜炎の3症例
2014年9月30日 火曜日

《原著》あたらしい眼科31(9):1369~1373,2014(http://www.aTAGSan.jp/TAGS/%E8%A7%92%E8%86%9C%E4%B8%8A%E7%9A%AE%E9%9A%9C%E5%AE%B3 ここに全文が公表されてますが、なぜかスペースなどが入ってなくて読みにくいです。)

レバミピド点眼液が奏効した糸状角膜炎の3症例
池川和加子、山口昌彦、白石敦、坂根由梨、原祐子、鄭暁東、鈴木崇、井上智之、井上康、大橋裕一、愛媛大学大学院感覚機能医学講座視機能外科学分野

抄録
背景:糸状角膜炎(filamentarykeratitis:FK)は,角膜上皮障害を起点に角膜糸状物を形成する慢性疾患で,強い異物感を伴い治療に難渋することも多い.今回レバミピド点眼液(RM)が奏効した糸状角膜炎の3例を報告する.

症例:
症例1:79歳,女性.Sjogren症候群.両総涙小管閉塞にて涙小管チューブ挿入術後にドライアイが顕性化し,角膜全面にFKが多発した.ヒアルロン酸点眼,ベタメタゾン点眼,ソフトコンタクトレンズ(SCL)連続装用にて軽快せず,RMを追加したところSCL非装用でもFKの出現は認められず,RM単独で18カ月間寛解状態である.

症例2:90歳,男性.両角膜実質炎後混濁の角膜移植後で,0.1%フルオロメソロン点眼(FL)が投与されている.ドライアイによる点状表層角膜症(SPK)が出現し,ジクアホソルナトリウム点眼(DQ)を追加したところFKが出現した.DQを中止したが軽快せず,RMを開始したところFKは消失し,RM単独で18カ月間寛解状態である.

症例3:67歳,女性.右顔面神経麻痺の既往.最初右下方,両角膜下方にFKが出現するようになり,DQ,FLを投与したが軽快せず,DQをRMに変更したところFKは消失し,RM単独で15カ月間寛解状態である.

結論:従来の治療に抵抗性のFKに対してRMは有効であると考えられた.

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