お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2014年9月23日

5854:冷凍のクール便が溶けていたとなると、訴訟はありうる。ヤマトはどうする?


運輸会社の本社と各営業所の事態に対する認識の相違がありそうですね。いずれにしろ冷凍のはずの荷物の温度が上がってしまっていたという事実は間違いなくあった様です。
 
 それと今回の事故で私が気付いた点を一つ追加させてください。父が40年ほども昔に、鶏卵の問屋を営んでいたころの経験です。市場で余剰になった鶏卵を割卵して液状にし、これを凍結させておいて後日出荷するという業務をしていたことがあります。その一缶の重さは10キロまたは20キロ。常温の液体を凍結させるには相当強力な冷凍機を使って―30度程度の冷風を缶の間で長時間吹き抜けさせる事が必要です。そして、それを菓子工場で使えるように溶かすには、外気の中に出すだけでは不足で、缶の外から流水を数時間もかけ続けるなどの前処理が必要でした。つまり、質量の重い凍結物ならば多少は外気に当てても溶けないが、溶かすのは大変という事。反対に質量の小さなアイスクリームなどなら簡単に溶けてあしまい、段ボール箱など断熱性がある包装では通常の冷凍庫(‐15度)に戻したとしても一日程度では、二度と元のように凍ってくれることはないはずですです。

 ヤマト運輸としては「訴訟で負ければ損害分を保険金で支払えば良いだろう」と思っておいででしょうが、事態の改善は容易ではなさそうです。今後凍結便の値段が大幅に上げるか?暫くは受付を止めるという話になるのか?アイスクリーム・ケーキ屋さんなどこのサービスを利用している業者にとっては受注を続けられるかどうかという事ですから、大変。人事ながら、ここは見ものと思ってこの記事を読みました。

 ポイントをもう一つ。現在、当医院にも薬品用の冷蔵庫があります。冷蔵庫のドアにはワイヤー状の鍵がかけられており、薬品の定温保存を確保するため、この中にはこの訴状に登場するような自記式温度計が設置されていて、毎日の日内変動を記録しています。そして翌日、外部の担当者または当院職員がその最高と最低の温度を記帳してくれています。うっかり少し開いた状態などによって内容物の薬品の劣化を招くことがないように監視しているわけです。私は初めにその説明を聞いたときに「そこまで温度管理を厳密にするか?」と思いましたが、今の時代では技術的に温度記録が簡単になったため、温度管理もそれが当たり前になっていたのですね。今回の事故で、ヤマト運輸もそのような方法での温度管理が必要と気づいてくださったことでしょう。そして、実は各宅配会社に共通の問題なのでしょう。

Categorised in: 未分類