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2014年9月21日

5848 眼瞼腫瘍の治療 東京医科大学 後藤浩教授を聞きました。

眼瞼腫瘍の治療 東京医科大学 後藤浩教授を聞きました。

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1、 イントロダクション 
霰粒腫(炎症)、アミロイド―シス(代謝疾患)、DLBCLなどが多い

悪性腫瘍では
脂腺癌41%、:
基底細胞癌 32%
扁平上皮癌10%
悪性リンパ腫8%
メルケル細胞癌 2%

2003年までだと60例だったのが、今までに240例と急速に増えた。

霰粒腫ではおかしいか?赤い、急性?化膿性霰粒腫?であろうか?という症例
多発するものならば何?

外科的治療法;
霰粒腫は皮膚側なら3針縫う。腫れが外に出ているなら外から切るべきである。

1) 視機能に影響があるとき
2) 整容的に家族や本人が気にしている

黄色板症:一見目立たず。こちらからいう事もない
悪性腫瘍;超高齢の基底細胞癌では切れないこともある。
局麻?、全麻?も考えどころである。

3) 外科的治療の実際
冷凍凝固は病理が見られないので切除するほうがよい。
切除後を開放創として経過観察することもある。
瞼縁の母斑では、睫毛が抜ける、または乱生を生ずることがある。
完全切除して、皮膚を剥離して寄せる。
縁間切開では、まつ毛はなくなる。
瞼縁から離れたもので大きいなど必要なら皮弁を使う
黄色腫:は高コレステロール血症に関連している
IgG4関連疾患:形質細胞の浸潤(IgG4:)も注目されている。

皮下腫瘍の治療:摘出
表皮嚢胞の治療:これは皮下で動く
皮様嚢種(デルモイド:中に毛がある)
神経線維腫(レクリングハウゼン病)

悪性腫瘍の治療
 後療法が主体になることもある
基底細胞癌:切除縁から腫瘍まで2-3ミリ残したい
脂腺癌など:では同5ミリ
紹介前にすでに生検して来られるといったいどこにあったのかがかわからないこともある。

4)術後合併症
 止血が効かない(皮下出血)こともある。(血液凝固が抑えられたアスピリン使用例などで)
 脂腺癌の後(眼瞼の変形;非吸収糸で縫う)
 ヒュース法での再建

 チークフラップの応用

5)まとめ
良性腫瘍でも求めがあれば切除する
悪性腫瘍は何よりも臨床診断が第一
正しい診断に基づいた適切な治療
デジカメの写真がほしい(紹介するならば術前の写真をつけてください。)
切除したら必ず病理で確認(良性でも)を

眼科医清澤のコメント
 大変わかりやすく付いて行き易い講義でした。

 清澤眼科医院および東京医科歯科大学神経眼科外来では、眼瞼腫瘍などは、霰粒腫やケラトアカント―シスなどならば自分で切除します。しかし、悪性眼瞼腫瘍が多少なりと疑われる場合には手を付けずに写真を撮って、生検前の段階で西新宿にある東京医大の後藤浩教授にお送りしています。故 藤野貞先生の教えである「目の前にいる患者さんに最も良きように」の姿勢です。東京という町にいる利点です。私は、開業医は各疾患に対応するもっとも適切な紹介先を多数確保しているのが大切と考えています。

 「最近もよく送ってくれますね、ネットで見てそちらに相談する人がいるという事ですね。」とお褒めの言葉をいただきました、

そこでちょっとお勉強 眼瞼形成のヒューズ法とは?::

ヒューズ フラップ アンド グラフト。60年間にわたって改良話されてきましたが、元は腫瘍摘出後の下瞼全層欠損を補う方法として1937年に提唱されたのだそうです。(医療関係者以外は閲覧注意です。)

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