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2014年9月21日

5845 眼周囲の粉瘤、アテローマとは?

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眼の周囲に嚢胞を形成し、それを圧出すると悪臭のあるペースト状の粥状物が排出できるような病変があります。これが粉瘤あるいは粉瘤腫と呼ばれるものです。上の図は米国の学会ページ()からの借用。眼周囲の典型的アテロームの図は多くは出ていません。

日本皮膚科学会のページ()などにも詳しい記載がありますが、眼周囲病変では、私の診療所ばかりではなく、一般の眼科を訪れることも多いと思われますからこの際、記載しておきましょう。東京医科大学眼科後藤浩教授に伺うと、粉瘤では「嚢を全摘しないと再発することが多い」ことが治療上の注意点であるとのことでした。

(なお、粉瘤とは無関係で、高ベータリポプロテイン血症にみられる上瞼内側にできる皮下の黄色い隆起状の脂肪沈着である仮性黄色腫をアテロームと呼ぶ場合がありますし、動脈硬化性変化で大血管内にコレステロール沈着を見るアテローマプラークもアテローマと呼ばれることがあります。)

粉瘤腫とは:(ウィキペディアを参考に)

粉瘤腫(ふんりゅうしゅ、 atheroma (アテローマ))とは、新陳代謝によって表皮から剥がれ落ちる垢などの老廃物が、皮膚内に溜まることによってできる良性の嚢胞性病変の総称(-omaという接尾語をもつが新生物ではない)。表皮嚢胞(epidermal cyst)あるいは類表皮嚢胞(epidermoid cyst)とも呼ばれる。

概要

体表の上皮組織すなわち表皮の細胞は基底層で細胞分裂し、表層に押し出されたものは徐々に細胞質内にケラチンを貯留し、最後には殆どケラチンのみから成る扁平な死細胞が層板状に積み重なったものとなり、垢として剥がれる。しかし、本来上皮組織が存在しない皮膚内部に表皮と同様の重層扁平上皮が出現すると、組織の中心部にこの角質を生じる。皮膚表面に開口部(「臍」と呼ばれる)を持つことが多い。

ただし、この開口部は固化した老廃物などによってふさがれており、老廃物は体外へ排泄されず、重層扁平上皮が薄く老廃物を取り囲む。よって、手術によって摘出した粉瘤腫は老廃物を納めた袋状を呈する。新陳代謝に伴い腫大する。多くの粉瘤腫は、毛根を形成する組織の一つ、毛漏斗に由来する。

症状:初期の状態では皮膚の下にしこりが見られるにとどまり、皮膚表面上は症状が現れないことが多いため、自覚することは少ないが、経過すると次第に肥大化する。腫瘍内の老廃物に細菌が感染した場合は皮膚下で炎症を起こすために痛みを伴うようになる。

治療法

粉瘤自体は良性の腫瘍であり、もっぱら抗生物質の投与による炎症の抑止に重点が置かれ、特に緊急性も無いため生活上支障を来たさなければ切除の是非は本人の意志に委ねられることが多い。再発の煩わしさを避けるため進んで切除を求める患者も少なくない。

根本的解決には、局所麻酔を施しメスで切開して袋ごと切除する手術が一般的。除去が完全であれば、ほとんど再発しない。

すでに感染症を起こしている場合には、局所麻酔または全身麻酔を施しメスで切開を行い、袋の中の老廃物を排出し洗浄する処置や抗生物質の投薬等を行ったうえでの袋の切除が試みられる。
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