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2014年9月2日

5782:デング熱の眼症状は?2004年の論文の抄録です

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気になったのでデング熱の眼症状ということで調べてみました。その結果見つかったのが下の論文ですが、デング熱に関連した眼合併症はまれであるが、永続性の視力障害を残すものもある、と網膜から脈絡膜レベルで黄斑や視神経黄斑線維束を冒す視力に影響する炎症例が報告されていました。デング熱の眼症状。Ocular manifestations of dengue fever.Ophthalmology. 2004 Nov;111:2057-64.Lim WK, Mathur R, Koh A, Yeoh R, Chee SP.
また上の図はBilateral vitreous haemorrhage associated with dengue fever. S Nainiwal, S P Garg, G Prakash and N Nainiwalからのものですが同様の眼底を示しています。(Eye (2005) 19, 1012–1013.)

ーー抄録ーーー
デング熱の眼症状。Ocular manifestations of dengue fever.
Ophthalmology. 2004 Nov;111:2057-64.Lim WK, Mathur R, Koh A, Yeoh R, Chee SP.

目的:デング熱に関連した眼症状の評価。
設計:回顧型のケース・シリーズおよび文献レビュー。
方法:眼症状および眼徴候を続発展した、デング熱患者のカルテを調査した。臨床症状および眼症状を評価した。

結果:
デング熱の最初の症状が識別された6ないし7日後、6人の患者、5人の女性および1人の男性の合計6人が突然の視力低下で診察された。その診断は、デング熱に特有なIgM酵素免疫測定法によるIgM抗体の検出によって確認された。矯正視力は、0.7から指数弁までであった。視力低下は5例では非対称的な両眼性であり、1例では単眼性であった。眼底所見では、局所的な変化が見られ、それは、小さくて、網膜内にあって、白っぽい色調で、網膜および網膜色素上皮(RPE)の変化を伴っていた。そのほかに、点状出血、黄斑部と乳頭黄斑束のまわりの血管の鞘状変化が見られた。

フルオレスセイン血管造影法によると、小動脈おける局所的なこぶ状の超蛍光で、網膜色素上皮(RPE)の深さでの血管壁の染色と穏やかな漏出を伴うものが見られた。

インドシアニン・グリーン血管造影法を行った5例はすべて、大きな脈絡膜血管の充盈が遅く影効果を示した。それは脈絡膜での早い拡散した超蛍光を伴っていた。

5人がステロイド治療を受けた:1例は局所で、2例は眼球周囲への注射で、そして2例は経口投与で治療された。2ないし4か月以上にわたって、RPEの変色は影響を受けた領域一帯に観察された。急性発作の後、3人の患者が視力の部分的な回復を示した。また、残りの2患者では、視力は低下したままであった。

結論:
デング熱に関連した眼合併症はまれであるが、永続性の視力障害を残すものもある。

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