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2014年8月20日

5735 脳の側坐核のはたらきは、正直さの個人差と関連している:という記事です

5735 脳の側坐核のはたらきは、正直さの個人差と関連している:という記事です

01 図:報酬期待に関わる側坐核の反応と、嘘をつく割合との正の相関(論文中のFigure2を改変)

阿部特定准教授の論文で米国科学雑誌「Journal of Neuroscience」誌の電子版にて公開だそうです。京都大学のプレスリリースです。

 「人生の中で嘘をついてしまうことは、誰しもが経験することです。今回の研究では脳の側坐核のはたらきと、正直さの個人差が密接に関連していることが明らかとなりました。」とされています

概要

 世の中には正直者と嘘つきがいますが、どうしてそのような個人差があるのかはわかっていません。

 今回の研究では、機能的磁気共鳴画像法(functional magnetic resonance imaging:fMRI)と呼ばれる脳活動を間接的に測定する方法と、嘘をつく割合を測定する心理学的な課題を使って、正直さ・不正直さの個人差に関係する脳の仕組みを調べました。

 その結果、報酬(今回の研究ではお金)を期待する際の「側坐核(そくざかく)」と呼ばれる脳領域の活動が高い人ほど、嘘をつく割合が高いことがわかりました(図)。さらに、側坐核の活動が高い人ほど、嘘をつかずに正直な振る舞いをする際に、「背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)」と呼ばれる領域の活動が高いこともわかりました。

 今回の研究は、側坐核の活動の個人差によって、人間の正直さ・不正直さがある程度決まることを示した、世界的にも初の知見です。

詳しい研究内容については下記のPDFでよめます。

pdfどうして正直者と嘘つきがいるのか? -脳活動からその原因を解明-

Nobuhito Abe and Joshua D. Greene
“Response to Anticipated Reward in the Nucleus Accumbens Predicts Behavior in an Independent Test of Honesty”
The Journal of Neuroscience, 34(32): 10564-10572, 6 August 2014

掲載情報
•日本経済新聞(8月6日夕刊 14面)に掲載。

清澤のコメント: 
 文学部の心理学科の分野の方でしょうか。東北大学をご卒業で、今は京都大学のKokoro Research Centerにおいでの方のようです。いつも思うのですけれど心理学の先生は、きれいな実験のストラテジーをおつくりになりますね。
 上のPDFを開いてみると「自己申告での結果において予測の正答率が自己申告できる課題にしておき、予測の正答率が偶然の確率を超えている場合には嘘をついたとみなすことができるような課題になっている」ことが示されていました。

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