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2014年8月18日

5728 刑場の露に消えた学徒兵・木村久夫のお話:再訪

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池上彰の報道特番 「戦争を考えるSP」では過日このブログでも言及した刑場の露に消えた学徒兵・木村久夫の話を紹介しておりました。 (⇒その時のブログ記事はこちら)

あの戦争の悲劇が生んだ言葉
(1) 刑場の露に消えた学徒兵・木村久夫

○大阪出身の木村は京都帝大に入学後、召集され、陸軍上等兵としてインド洋のカーニコバル島で通訳をしていた。スパイ容疑の現地住民を取り調べた際、拷問して死なせたとして戦後B級戦犯として逮捕され、シンガポールの戦犯裁判で死刑を言い渡され、1946年5月23日に執行された。28歳だった。

○戦没学徒の遺書や遺稿をまとめた「きけ わだつみのこえ」に収められた、木村の遺書は特に感動的な内容である。戦後日本の繁栄を祈り、自らがそこにいない無念が語られている。「私に代わり自由な社会で自由な進歩を遂げられんことを地下より祈る…真の日本の発展はそこから始まるすべての物語が私の死後より始まるのは、誠に悲しい。」「せめて一冊の著述でも出来得るだけの時間と生命が欲しかった。」と綴る。

○今年新たに「別の遺書」が存在していることが東京新聞の記者の取材から明らかになった。(東京新聞4月29日朝刊)その内容には、軍人に対する強烈な批判が記されていた。戦中の不合理な行い、終戦後における反省のなさを憤り、「軍人、正直に反省し全国民に平身低頭、謝罪せねばならぬところである。」と断じている。

○番組では、テレビ東京アナウンサーの狩野恵里が「きけ わだつみのこえ」を取材。木村の遺書を紹介し、彼の「無念」を伝える。そして周辺取材や当時の動画と合わせ、「戦争の不合理」がもたらす悲惨な結末を伝える。

清澤のコメント:海神とかいて「わだつみ」と読ませます。海で死んだ兵士のことですが、ここでは戦没学徒ということです。私も、前回の記事を記載したときに気になって、新聞だけではなく文庫本の原典の古書を購入しております。

池上さんの解説では、元の「きけわだつみの声」には収録されておらず、今回発見された死刑直前の父への手紙では、「帝国軍人に対する痛烈な批判」が書かれていたが、その部分は文集に乗せた際に削除されてしまっていたという事情がよくわかりました。

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