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2014年8月13日

5697 右目の視野が狭くなって、上半分が見えなくなっていました

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◎目のトラブル13

 右目の視野が狭くなって、気づいたら上半分が見えなくなっていました。元通りの視野を取り戻せるのでしょうか。
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 突然、上半分が見えなくなった場合、まず「網膜静脈閉塞閉症」が考えられます。網膜に流れる静脈が目詰まりを起こして網膜が出血し、突然の視野障害や急激な視力低下を起こす疾患です。
 静脈から血漿成分などが漏れないように抑制する薬を眼内に注射する治療や、網膜の循環改善薬を服用する治療を行います。閉塞している場所や出血の程度によって回復の度合いは変わってきますが、重度の場合は視力や視野が完全に元通りにするのは難しいと考えてください。
 他には「虚血性視神経症」の可能性もあります。視神経に血液を送っている動脈の血流障害によって障害を起こす疾患です。動脈炎性虚血性視神経症と非動脈炎性虚血性視神経症があり、前者はステロイド薬の全身投与、後者は循環改善薬やビタミン剤による治療を行います。動脈炎性は視力や視野が完全に回復することは難しく反対眼に来ることもあるので注意。非動脈炎性は4割程度が緩やかに改善します。
 上半分の視野が欠けるケースで、もっとも多くみられるのは「緑内障」によるものです。時間をかけて視神経が障害され、視野が狭くなる疾患です。自覚症状がほとんど現れないため、視野が狭くなっても気づかなかったり、日常生活は続けられるので放置している人が多いです。しかし、緑内障で狭くなった視野は治療しても元に戻りにくいため、早期に発見して進行を食い止める治療を始めることが重要です。
 片目に約100万本あるといわれる視神経の繊維が脱落し、50万本より少なくなると視野が欠けてきます。上半分が見えないということは、すでに緑内障が進行している可能性が高いと考えられます。すぐに、眼圧、眼底、視野の検査を受けてください。
 緑内障が判明したら、点眼薬による治療を始めます。大きく分けて3種類の点眼薬があり、患者さんに合ったタイプを見極めながら治療を続けます。自己判断で治療を途中でやめてしまう人も少なくありませんが、徐々に視野が狭くなっていって、ある日、ろうそくの火が消えるように失明してしまう人もいます。定期的に眼科に通いながら、治療を続けていくことが大切です。

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