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2014年8月10日

6702 患者満足を科学する 2 ドライアイTFODとTFOTの観点から

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今日の講演会の第一部の後半の聴講記です。TFODとTFOTの観点からのドライアイの診断と治療を京都府立医科大学の横井則彦先生が公演されました。

何回聞いても前回のお話に工夫が加えられいぇいて、彼の境地を一層確立されているという印象を受けました。(私は、先の聴講記でDとTを間違えたと思い、慌てて修正していたのですが、両方があったと本日気が付きました。)

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涙液層は油、水、ムチンから油、ムチンを含む水の2層になったと思ったら、今度は油、ムチンを含む水、そして角膜表層の膜型ムチンの3層に再び変わったようです。

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患者満足を科学する Ocular Surfaceの視点で

第一部 患者満足を高めるドライアイ診療とは?

その後半は、~TFODとTFOTの観点から~横井則彦先生

涙液メニスカスと涙液フィルムを観察する。
涙液:1)油層、2)ムチンゲル、3)膜型ムチン(角膜の水濡れ性を保持する働きを持つ角膜の表面構造)

涙液や角膜のリスクファクターとドライアイのコアメカニズムが競合する。
コアメカニズムには涙液層の安定性低下と眼瞼による摩擦の2成分がある。そして炎症が起きる。

2つのメカニズムに対応して
安定性の低下は目が乾く、瞼が重いなどの諸症状を起こし、
摩擦は痛い、ごろごろなどの諸症状の原因となる。

網膜像の乱れは、調節の亢進を招き、眼精疲労につながる。

涙液の動態としては
1)涙液のメニスカスが下がると、表面張力による陰圧が強まり、
2)周辺部の涙液層の菲薄化を招く

涙液層の破壊のうちランダムブレークは

1)spot break スポットブレーク:水濡れ性は悪いが上皮はインタクト⇒トポグラフィーが変化し、視機能も下がる。

2)Dimple break ディンプル ブレーク:ともに自覚症状はつよい。ディンプルブレークは下方ではブレークしない。これも視機能には影響するが、角膜トポグラフィーまでは変えない。

治療が奏功してスポットがなくなるのには数か月かかる。

次はline break ラインブレーク:これは下方に筋状のブレークを生じ、上皮障害も伴う。このラインブレークにはヒアルロン酸では効かず、ジクアスが必要。水分が完全に不足。

さらにarea break エリアブレーク:そもそも動く油も水もない。対応としては上下の涙点プラグ。つまり最重症の涙液減少症には涙点プラグが適応。この場合BACフリー=保存役の入っていない、一回使い切りの人工涙液を併用する必要がある。
結論は、涙液現象型ドライアイにはジクアスが効くというお話だそうです。

清澤のコメント:
少しづつですが、ドライアイの概念がまだ変動しているようです。当医院はまだ加入してなかったのですが、ドライアイ研究会には加入すべきかもしれないと思いました。

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